完全秘匿 警察庁長官狙撃事件 (講談社+α文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062816489

作品紹介・あらすじ

「警察首脳部は狙撃犯を知っているはずだ!」

特捜本部に渦巻く不信と怒り。
ノンキャリアの捜査官たちは執念で新事実を突き止めていた。
恐るべき捜査の実態が明らかになる。

警察トップが撃たれ、瀕死の重傷を負った前代未聞の狙撃事件。威信をかけた捜査の裏側には法治国家とは思えぬ、恐るべき実態があった。2010年に時効を迎え迷宮入りとなった、平成最大のミステリーの真相に迫る。


序章
初動捜査
語り始めたオウム幹部たち
遺留物と手がかり
現職警官の自供
二転、三転
銃弾が語る真犯人
9年目の逮捕劇
北朝鮮ルート
終章/あとがき
警察庁長官狙撃事件関連年表
現場見取り図

感想・レビュー・書評

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  • "地下鉄サリン事件が起こったのが、1995年3月20日。この事件は強烈に記憶に残っている。その事件が起こったわずか10日後に警視庁長官狙撃事件が発生。サリン事件がオウム真理教という宗教団体が起こしたテロ事件との真相が明らかになるなか、警視庁長官狙撃事件は迷走を続けることになる。そして、犯人を起訴することなく2010年3月30日に公訴時効が成立した。
    この事件の解決に向けて奔走した警察、公安、検察のそれぞれの立場の関係者からの取材を通じて全貌を白日の下に引きずりだしたノンフィクション。

    警察の頂点に立つ人物が白昼堂々、日本で狙撃され、犯人を検挙できなかった警察。
    本書を読むと警察組織の構造が理解でき、なぜ迷走をしたのかがよくわかる。"

  • 最終ページの1行が恐ろしい。

  • 警察庁長官狙撃事件で警察、検察、公安がどのように事件を捜査していたかを描いたノンフィクションである。国民を守るはずの上部組織が組織の論理を優先して空回りの捜査をしてきたということを渾身の筆で描いている。この事件が時効を迎え迷宮入りしたのは残念だ。

  • 久しぶりにこんな重厚感のある本を読んだ。たまにはこういうのも良いもんだ。結果はわからずモヤモヤしたけれどそれも仕方ない

  • 20160314 012

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著者プロフィール

1969年生まれ。神奈川県茅ヶ崎市出身。
慶應義塾大学法学部卒業後、1991年にTBS入社。社会部、ニューヨーク特派員、政治部などを経て、ニュース番組「Nスタ」キャスターなどを務めながら、国際諜報戦や外交問題に関する取材を続けている。公安警察や検察を取材したノンフィクション作品として、2009年『ドキュメント秘匿捜査 警視庁公安部スパイハンターの344日』、2010年『時効捜査 警察庁長官狙撃事件の深層』(ともに講談社)がある。2014年には諜報ミステリー『背乗り 警視庁公安部外事二課』で初の小説を発表。

「2017年 『警視庁公安部外事二課 ソトニ イリーガル 非公然工作員』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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