零崎人識の人間関係 匂宮出夢との関係 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062779302

作品紹介・あらすじ

汀目俊希として中学校に通う零崎人識の許に友人として現れたのは、“殺し名”序列第一位、匂宮雑技団の次期エース、匂宮出夢だった。

感想・レビュー・書評

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  • 零崎シリーズ4冊一気読み。4冊の中では、一番西尾維新らしい展開。玖渚直の暗殺に匂宮出夢と零崎人識が共闘して、直木三銃士なる敵と甲賀忍法帖方式でバトルして、という展開。
    ラストシーンが好きな人と嫌いな人がいると思うが、「作り物的で全く現実的ではない登場人物の異常な行動に何故か共感できる」ということが、西尾維新の魅力であると再認識。

  • スピンオフでこれだけ強い登場人物が出るとかファンサービスとしてすごい。殺し名序列に二つ名という中二病にぶっ刺さりまくる設定で、もはや分類不明の西尾維新作品に心ぶち抜かれてほしい。
    出夢の感情に言葉を乗せるとしたら「恋」なのだろうか…

  • 零崎人織の人間関係、これがいちばん好きだったかも。
    出雲とのカンケイ。

  • やはり,匂宮出夢との関係が一番だ.

  • 匂宮出夢との関係は――敵対関係――

    関係断絶

  • 結末が決まっていたとは言え、なんとも切ない出夢との関係性。
    序盤が良好だっただけに、ラストはなかなか辛いものがある。
    これも一つの人間関係と言えるけど、もっと普通な感じの二人も見たかったかも。

    なんだかんだで相思相愛だった二人が好きだった。

    出番が全然ないのに評価を上げる双識流石やでぇ。

  • いつか読まねばなぁと思ってたシリーズ。正直結構惰性で読んでる。
    最初読んだの10年近く前だもんなぁ。読んでる間の感覚は随分変わってるとおもう。
    戯言シリーズスピンオフ、「殺し名」零崎一族のあれこれ。導入の幸せに関する禅問答から西尾維新っぽい。
    キャラクターの個性を起点にあくまで論理的にストーリーを展開させてくとこがやっぱ好きだな。結末もやむなし。
    このシリーズに関しては思わせ振りと使い捨てに定評があるので、伏線ぽいものも特に気にせず読み進めよう。テンポが大事。

  • 人を愛して命を知り 人を殺して命を知る 命を愛して人を知り 命を殺して人を知る 人を命に愛しかたを知り 人を命に殺しかたを知る そんな澄んだ夢のように 何も知らないひとり遊び

  •  再読。今回印象的だったのは冒頭の潤さんと小唄の会話。不幸な人間に共通するのは人間関係が満たされていないということだ、という話。これはサン=テグジュペリ『人間の土地』に出てくる箴言を逆の視点から述べているようで面白い。

  • ああ、そうか、それが原因でこうなったのかという人間関係。人類最悪の名は伊達ではないのか。しかし彼の理屈から言えば、彼が「原因」とするのは本来ではなくて、遅かれ早かれ、いつかこの二人は敵対関係になっていたわけで。出夢や最悪を見てると、人識が単なる甘っちょろいお人好しに見えてくる。

    こういう人間関係の妙、複雑怪奇な世界の構図は〈物語〉シリーズでは描けないわけで、やっぱり俺は戯言シリーズが好きだなぁと改めて思う。

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著者プロフィール

1981年生まれ。2002年、『クビキリサイクル』にて第23回メフィスト賞を受賞してデビュー。デビュー作を含む「戯言シリーズ」は若い読者に大人気となる。2006年刊行の『化物語』は〈物語〉シリーズとしてシリーズ化され、アニメ化・ゲーム化され様々なメディアミックスが行われている。矢継ぎ早に刊行するすべての本が常にベストセラーとなり、当代随一の「物語師」として活躍中!

「2014年 『「偽物語」PremiumアイテムBOX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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