- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062779012
作品紹介・あらすじ
下剋上だ! 主君の上杉顕定に叛旗を翻し、かつて慕った太田道灌を敵に回した戦国の鬼・長尾景春の激動の生を描く。
感想・レビュー・書評
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これは、長尾景春の生涯を描いた長編歴史小説である。時は、正に、室町時代が破綻し始め、親子の血も武士の魂に劣る荒れ果てた時代を景春の視点から浮き彫りにしたストーリーである。時代の流れに沿って ストーリーは展開するのであるが、戦乱の時代、下剋上が専らの時代。景春は、そういう時代にあって、自己や血を重んじる人物像として描かれており、戦乱の時代にあって自己を通すところに、共感を覚える。また、早雲が次の時代を担う者として随所に出てきている。最後まで景春が生き残ったことが何よりだ。
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全1巻。
北条早雲とならぶ関東下克上の雄、
長尾景春のはなし。
戦国初期、北条早雲と同世代で、
何度負けてもあきらめずに抗い続けた人らしいが、
いかんせんこの時代の関東は複雑すぎ。
正直あまり頭に入ってこなかった。
そこそこメジャーな太田道灌を兄と慕いながら、
後に争う事になる流れは良いのだが、
中盤早々に太田道灌は退場してしまう。
その後は舞台の複雑さもあって
急に事務的になっちゃう印象。
後半は、前半とは違う物語な感じ。
生涯全てでなくてvs太田道灌に絞ればよかったのに。 -
ここまでボロクソに負け続ける主人公は珍しい。
清武氏の解説が秀逸。 -
山内、扇谷上杉家の抗争が舞台。上杉景春を主人公とした作品である。個人的にはあまり面白くなく、途中で読むのをやめてしまった。
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長尾景春
第1章 腹悪しき男
第2章 叛鬼起つ
第3章 恩讐の山河
第4章 燃ゆる河
終章
室町時代末期の関東。
若き主君の横暴により、すべてを失った男・長尾景春。
誰よりも早く下剋上を成し遂げようとした景春は、新しい世を築こうとするも、その前に兄とも慕った巨人・太田道潅が立ちはだかった。
何度負けても再起した男の不屈の闘志を描く。 -
伊東潤氏の作品。以前ご本人からSNS上でコメントがあり
めちゃくちゃテンション上がった
先輩から以前読んだ作品以外でこれもお勧めということで読んでみた「叛鬼」
室町末期の関東が舞台、長尾景春の人生そのものだった。
カリスマ性があったのかしらね、支持率高い!
戦術の描写をここまで描いてるのがすごいと思った
そして長い戦が本当に読んでて辛い。
裏切られたり親族同士で争ったりもそうだけど
それでも諦めない強い心!強い、強すぎるよ!!!
義に生きるかいや、そうではない!とはっきりNOと言えるのか
太田道灌と長尾春景の対照的な考えも
現代に通じるところがあるな~って
また再読したくなる作品 -
山内上杉氏、扇谷上杉氏、古河公方、堀越公方などなど関東の戦国時代。面白い。
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戦国前期、主君の関東管領に反旗を翻した長尾景春を軸に、関東の争乱が深まっていく様を描く。山内と扇谷の両上杉氏、古河公方など既存の権威が衰退する経緯がわかり、景春、太田道灌、後北条氏の祖となる伊勢宗瑞、上杉謙信の父長尾為景などあまり知らなかった魅力的な人々のイメージが鮮明になったのは収穫。ただ複雑な離合集散の連続もあって肝心の景春が何者だったのかよくわからなかった。
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保有状況:所有&購入日:42204&購入金額:756