あすなろ三三七拍子(上) (講談社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062777377

作品紹介・あらすじ

「学ランの襟がなんでこんなに高いか知ってるか?
 うつむかないようにするためだ」

藤巻大介、四十五歳、総務課長。ワンマン社長直命の出向先は「あすなろ大学応援団」!?

団員ゼロで廃部寸前の『団』を救うため、大介は特注の襟高学ランに袖を通す決意をする。妻と娘は呆れるが、社長の涙とクビの脅しに、返事は「押忍!」しかありえない。同い歳のOBにシゴかれて、学ラン姿は街中の笑いもの。しかし『団』の最小構成人数、三名を集めないうちは、会社に俺の席はない。

団旗を掲げ太鼓を叩き、オヤジ団長・大介の奮闘が始まった!
思い通りにならない人生を、本気で応援する男の物語!

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった!
    非現実的な設定にもかかわらず、最後はほろりとくるヒューマンストーリ
    オヤジ世代の応援歌です。

    上巻では
    主人公は藤巻大介45歳、総務課長。
    団員ゼロの廃部寸前の団を救うため、応援団OBのワンマン社長が大介に下した辞令が「あすなろ大学応援団」への出向。
    脅され涙されながら、その辞令を受け入れます。

    応援団OBの山下と斎藤にどやされながら指導を受けて、一人で応援団を再興していきます。
    チアリーダの玲奈、吹奏楽部指揮者の善彦。
    さらに新人として応援団に入ってきた健太、
    娘の彼氏の根性をたたきなおそうと無理やり誘った翔、応援団責任教員となったフェミニストの原センセイ、
    原センセイの教え子の沙耶
    なんとか形になっていきます。
    そこにケイガクの応援団との確執とドンパチでハチャメチャな展開へ。
    さらにはOB含めた地獄の合宿。
    そんな中、スジとは何か?
    応援とは何なのか?
    といったことがさまざまエピソードから語られていきます。
    合宿でのOB達の応援はめちゃくちゃながらも感動しました。言葉ではなく行動でヒシヒシと伝わってきました。

  • おっさんの描写はさすがだけど、ユーモアのセンスもオッサンくさい

  • 廃部寸前の大学応援団の救世主として送り込まれた
    45歳のサラリーマン。
    最初はこんな設定あり得ないだろうとか関西弁のOB二人の言葉乱暴すぎとか思ったけれど、やがて面白くなってきました。
    昔の応援団ってやっぱり学ランで硬派のイメージ。
    案外こんな話も正統派なのかもって思い始めて、下巻に続く…。

  • ただただ厳しいだけだと思っていた「団」と言う世界はかけがえのない友や家族のような存在を得られる場所だった。
    荒川先輩結構いいこと言うんだよな

  • 東野さんが重かったので、
    重松清さんにて休憩を。
    会社の図書コーナーより。

    取り急ぎ上巻、読了。
    応援の強さよ。合宿中のOBたちの応援には感動した。

  • 2018年1月13日読了。
    2018年22冊目。

  • ドラマ

  • おっさんの青春。

  • 重松氏独特のタッチ。中年男性の記述にうなずくこと多し。それにしても、中年男性が大学に入りなおして、応援団の団長とは、設定がおもしろい。

  • ドラマを観てハマる。テンポが良くて読みやすい。下巻に続く。

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著者プロフィール

重松清
1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。91年『ビフォア・ラン』でデビュー。99年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で直木三十五賞、10年『十字架』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『流星ワゴン』『疾走』『その日のまえに』『カシオペアの丘で』『とんび』『ステップ』『きみ去りしのち』『峠うどん物語』など多数。

「2023年 『カモナマイハウス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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