キッド (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 59
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062773607

作品紹介・あらすじ

絶体絶命の大ピンチ、だけど彼はあきらめない。
「スゴイな、コイツ」読み始めたら、止まらない!!
おもしろすぎて、ごめんなさい。注目作家・木内一裕のホンメイ本、ついに文庫化!

きっかけは近所の煙草屋の少女からのSOS。ちっぽけなビリヤード場を経営する二十歳の兄(アン)ちゃんが出向いてみると死体が一つ。その死体を巡って事態は命を懸けた戦いへと発展してゆく。放火、リフォーム詐欺、死体遺棄、誘拐!? 恐るべき小僧が過剰な人助けに奔走する痛快・疾走エンターテインメント登場!

感想・レビュー・書評

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  • これも再読。
    疾走感が素晴らしい作品で、余計な記述が無くて物語に入り込める。主人公に感情移入出来て結末判っているのにハラハラさせられる。
    年末年始休みは木内一裕を堪能した。

    以下作品紹介・あらすじより------------------------------
    絶体絶命の大ピンチ、だけど彼はあきらめない。
    「スゴイな、コイツ」読み始めたら、止まらない!!
    おもしろすぎて、ごめんなさい。注目作家・木内一裕のホンメイ本、ついに文庫化!

    きっかけは近所の煙草屋の少女からのSOS。ちっぽけなビリヤード場を経営する二十歳の兄(アン)ちゃんが出向いてみると死体が一つ。その死体を巡って事態は命を懸けた戦いへと発展してゆく。放火、リフォーム詐欺、死体遺棄、誘拐!? 恐るべき小僧が過剰な人助けに奔走する痛快・疾走エンターテインメント登場!

  • 全て上手くいきすぎにも感じますが、疾走感を感じながら読むことが出来ました。
    肝の大きさを見習いたいです。

    「でも最期の最期まで麒一の言葉と動きを胸に刻みつけておこうと思った。」

  • 文句なしにおもろい。
    奪い奪われの疾走感。

  • 主人公が強い! 超人でもなく、仲間に恵まれているわけでもなく、財力も、強運もない。
    でも、負けない。安西先生の言う通り。
    フィクションだからこそ、うまくいく話ではあるけれど、鼻で笑って、所詮オハナシでしょー、では終わらない話です。

  •  痛快!という単語がこれほど似合う作品も珍しいかもしれません。とにかくスピード感が凄まじい。劇中で様々な商品を列挙するシーンが多く、時々思わせぶりなアイテムが登場するので「伏線かな?」と思っていたら全然関係なかったりして、なんというか、良い意味で単純な構成が話の快走を引き立てます。適応能力ピカイチな頼れる主人公は勿論のこと、味方も敵もどこか愛嬌があって、とんでもない話を展開しているにも関わらず一緒に悪乗りして読み進めていけるような話でした。ほぼ全編通して単なる重要アイテム扱いのホトケさんが少々気の毒ではありましたが。

  • すごくスピーディで主役がアクティブでポジティブで読んでいて気持ち良かった。

    キッドって若者って意味なのに
    ずっとキッズと間違っていて
    何時になったら子どもが出てくるんだろうかと
    勘違いしたままラストを迎えてしまった。

  • 面白かった!
    漫画ライクなハードボイルドエンターテイメントストーリ
    っていうか、もともと作者は漫画家だし(笑)
    主人公麒一のひょうひょうとしながらも強かな生き様がとても良い。

    ストーリとしては、
    近所のタバコ屋の少女のSOSで現場に行ってみると、死体が一つ。それは少女の父親の死体。結局、その死体を遺棄することに。
    しかしながら、その死体を巡って、アングラの男たちと命を懸けた戦いに発展していくことになります。
    なぜ、男たちは少女の父親にこだわるのか?
    その背景は?
    ってその背景がぶっ飛びの設定ですが、それはそれでおいておいて..(笑)

    麒一の機転の利いた対応
    攻守の入れ替わり
    ヒロインのドド子のかかわり
    などなど、エンターテイメントとして楽しめました。

    お勧め

  • なかなか面白かった
    ただの玉突き屋のあんちゃん麒一がたまたま殺人現場に居合わせ、死体の処理を請け負ったことで後々命を狙われることになる。
    麒一側の視点で書いたストーリーと山田ジロー側から書いたストーリーでそれぞれの登場人物の感じ方が異なっていてそれがまた面白かった。
    最後までどう決着がつくのか分からないままで楽しく読めた。

  • 主人公は麒一。「麒麟ビールの麒に、一番搾りの一」いいねぇ!www

    ひょんなきっかけで知り合った美人モデル・圭子・・・ドド子って!呼び名が酷いww でも、疾風怒濤のような女の子でもあるから、それもまた良し!ってことでw

    痛快!爽快!そして疾風怒濤のストーリー展開!ww
    いやー、おもしろかったなぁ!
    木内さんの小説に出てくる人、みんなタフすぎて「ダイ・ハード」も真っ青!って感じw
    今回も、そうとう痛いことだらけだけど、木内さんの場合、体験してそうでコワイwww

  • 次はどうなるかっ~って思ってたら一気によみおわりました。
    そこらにいる二十歳の少年が、タバコやの娘、婆さんの殺人を隠す話し。その殺された父親は、組織がらみでの重要な人物。
    その人物を奪う組の人らに、命を何度も狙われるがなんとかして生き抜く話し。面白かった。

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著者プロフィール

1960年、福岡生まれ。2004年、『藁の楯』(2013年映画化)でデビュー。同書はハリウッドでのリメイクも発表されている。他著に『水の中の犬』『アウト&アウト』『キッド』『デッドボール』『神様の贈り物』『喧嘩猿』『バードドッグ』『不愉快犯』『嘘ですけど、なにか?』『ドッグレース』『飛べないカラス』『小麦の法廷』がある。

「2022年 『バッド・コップ・スクワッド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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