血戦 ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京2 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062772273

作品紹介・あらすじ

政権交代を賭けた衆議院選挙。不遇をかこつ元大蔵官僚・有川崇は出馬を決意する。それは、自分を飼い殺しにした義父との戦いでもあった。権力の頂点を目指した閨閥は真っ二つに割れ、憎しみをぶつけ合う。母と娘、姉と妹までもが壮絶な権力争いの渦の中へ。前作『宿命』をしのぐリアル・フィクション。

感想・レビュー・書評

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  • 今回も一気に読み進められた。政治の変遷や予想外の展開が面白かった。政治も実に奥深い。再読。

  • 面白い。続きがありそう。

  • 前作のエピローグ的な一冊だった
    でも前作を読んだ人には作者が書いた結末を読みたくなるのでこの一冊は読んだ方がいいと思う

  • [ 前作を忘れてしまった、という方は、解説から読んでみてください。(p.358〜362あたり)「宿命」のあらすじが載っています]

    前作「宿命」から8年後という設定の今作は、人を貶めることも厭わない、どす黒い人間関係渦巻く選挙戦で主人公有川崇がどう生き残るのか。というのは表向きの内容に過ぎず、登場人物の細かい描写や相関関係が糸となるとても重要なポイントです。

    中盤からグッと惹き付けられ止まらなくなります。内容も内容で、現実とリンクして、んんーーっと唸ってしまうような展開もあり。この終わり方だと、次回作もあるのかな(?)

  • ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京の続編
    総選挙まっただ中、かなりタイムリーに読むことができた
    ちょうど3年半前、民主党が大勝利をおさめる過程をフィクションで描いて
    いる本書なので、現実世界と比較しながら読める
    そして今日の民主党大敗を予見している内容にはさすがである

  • まだ続きそう?

    [BOOKデータベースより]

    政権交代を賭けた衆議院選挙。不遇をかこつ元大蔵官僚・有川崇は出馬を決意する。それは、自分を飼い殺しにした義父との戦いでもあった。権力の頂点を目指した閨閥は真っ二つに割れ、憎しみをぶつけ合う。母と娘、姉と妹までもが壮絶な権力争いの渦の中へ。前作『宿命』をしのぐリアル・フィクション。

  • 「宿命」から8年、捨て殺しにされた義父、勝ち誇る妹に対し壮絶な骨肉の「血の戦い」に挑む。
    筋はベタで捻りなしだが、権力欲・金・愛憎のみで人物を描いてみせる楡版「華麗なる一族」。なかなか楽しめた。

    「宿命」上下巻の続編ではなく「血戦」でセット。続編3も必ずあるだろう。
    ただ、頂点を狙う「崇」が、母「三奈」義父「眞一郎」に比べ弱すぎるので、そのためにはもっと大きく非情に成長させないといけない。
    その時、楡版ハードボイルドなら、頂点に上り詰めた後でどん底に落ちて人間性に気づいて完という甘い形ではなく、権力に向かいすべてを打ち捨てて、吐き気を催すような「ここまで描くか、これじゃ読者が救われない」といったものを描いて欲しい。今それを描けるのは楡さんくらいじゃないだろうか。

  • 楡周平はいつ読んでも面白いですねえ。

    人物描写がいいんです。本質をついています。
    生々しさがいいですね。

    シリーズものなので、前作を読んでからがいいです。

    終わり方を見ると、まだ続くかも?

  • 背景が山崎豊子だよね、全然嫌いじゃないけどw 選挙モノはいいなぁ。

  • 前作を読んでから結構間があいてしまったので、登場人物がごちゃごちゃになってしまった。できれば通読をオススメします。

    楡周平さんの作品は毎回、どんどんページを捲ってしまう力を持っていると思うのですが、その力は今回も健在。あっという間に読んでしまいました。

    最初のページで出てきた登場人物が、全然本編では触れられなくて、「あれ?で、あの人は・・・?」って感じたときに最後の最後で登場。ひょっとして「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京」のシリーズはこれからも続くかもね。

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著者プロフィール

1957年生まれ。米国系企業に勤務中の96年、30万部を超えるベストセラーになった『Cの福音』で衝撃のデビューを飾る。翌年から作家業に専念、日本の地方創生の在り方を描き、政財界に多大な影響を及ぼした『プラチナタウン』をはじめ、経済小説、法廷ミステリーなど、綿密な取材に基づく作品で読者を魅了し続ける。著書に『介護退職』『国士』『和僑』『食王』(以上、祥伝社刊)他多数。

「2023年 『日本ゲートウェイ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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