お父やんとオジさん(上) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062771825

作品紹介・あらすじ

子供のころに一度だけ逢ったオジさんは、ボクの英雄だった-。学生時代に剣道の天覧試合に出場したオジさんは、両親とともに祖国へ引き揚げた。しかし朝鮮戦争が激しさを増すなか、山中に逃れた村の若者たちが北朝鮮軍に皆殺しにされてしまい、密告したと疑われて鶏小屋の下の穴倉に隠れ続けることに。

感想・レビュー・書評

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  • 戦後の日本の風景、朝鮮戦争の壮絶さ、親兄弟の愛情深さなどが学べます。

  • 何の予備知識も無く伊集院氏の作品を初めて読んだ。戦後の混乱の中を生き抜いた在日の人たちの生き様。日本に残るか、祖国へ帰るか、どちらも困難な時代の様子が描かれていた。作者の父親をモデルに書かれたということだが、同じ民族同士が殺し合うことになる戦争の悲惨さ。どんな形、状況であれ、戦争は人を狂気に導く。生きることを最優先につらい事を我慢する意味のむなしさも感じる。上下巻読み終わった後、上巻の序章をまた読みたくなった。確認の意味で

  • 家族に対する思いが強いデスね。今の日本人には無い感覚かもしれません。女性が強くなる事が少子化を招いたのか---朝鮮戦争があり神武景気が日本にもたらせた事も余り良く思われていないのでしょう。

  • 感想は下巻にまとめて記入。

  • 朝鮮戦争の辛さを本書で初めて知った。同じ国の人が北と南に分かれて殺し合う事の凄まじさ、同一民族内での怨恨の為に穴倉に隠れ続けなけならねばならないオジ。救われる日はくるのだろうか、下巻に期待。

  • まとめて下巻に。

  • 会社の役員からお借りした本。
    戦争のことはよく知らない。ましてや朝鮮戦争のことはもっと知らない。同じ国の人同志が殺し合うこと
    ほど悲しくて辛いものはない。

  • 後半楽しみ

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著者プロフィール

1950年山口県生まれ。’81年短編小説「皐月」でデビュー。’91年『乳房』で吉川英治文学新人賞、’92年『受け月』で直木賞、’94年『機関車先生』で柴田錬三郎賞、2002年『ごろごろ』で吉川英治文学賞、’14年『ノボさん 小説 正岡子規と夏目漱石』で司馬遼太郎賞をそれぞれ受賞する。’16年紫綬褒章を受章。著書に『三年坂』『白秋』『海峡』『春雷』『岬へ』『駅までの道をおしえて』『ぼくのボールが君に届けば』『いねむり先生』、『琥珀の夢 小説 鳥井信治郎』『いとまの雪 新説忠臣蔵・ひとりの家老の生涯』、エッセイ集『大人のカタチを語ろう』「大人の流儀」シリーズなどがある。

「2023年 『ミチクサ先生(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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