- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062771580
作品紹介・あらすじ
誕生日、おおかみの姿でアカネちゃんの所に来たパパには、実は死に神が近寄っていた。モモちゃんとアカネちゃんは多くの出会いや別れを経験し、前に歩き続ける。どうして人は亡くなるの?核実験や戦争は誰がなぜするの?『アカネちゃんとお客さんのパパ』『アカネちゃんのなみだの海』収録。
感想・レビュー・書評
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モモちゃんとアカネちゃんシリーズ5作目「アカネちゃんとお客さんのパパ」と6作目「アカネちゃんのなみだの海」の合本で完結作
モモちゃんは小学校中学年から中学生までになるし、同じくアカネちゃんも成長している
戦争や核実験などの話題
ママにまた死神がやってきた事
そして、父親の死という出来事
子供が読むには重めなテーマだけれども、これまでの話の流れ的に違和感があるわけではない
父親に関して言えば、新たな相手がいるようなので、離婚の原因はそういう事だったのだろうと推測できる
ママの元を訪れる死神はパパについて言及しているけれども、死神化来るという状態が既にママも精神的に不安定になっているという事を示唆しているようだ
あと、ママに絵本を描くことをせがむというエピソード
これは3作目の感想で書いたエピソードですね
なので、随分と著者の体験や経験に基づいた話になっているのだろうと推測
あとがきを読むに、やはり苦労のあった夫婦関係だったよう
何と言うか、作家さんはこうして作品と通してその感情を昇華する術を持っている強さを持っている気がする -
モモちゃんシリーズ読み終えた。
深く考えさせられたのだが、楽しく素晴らしい本。
こんな本、きっと他にない。
アカネちゃんの涙の海では、パパについて完結するのだが、パパに会いに行く冒険があったり、モモちゃんのつらく悲しい気持ちに胸がつまりました。
でも、ツバキの赤い花や真っ赤なもみじの素敵な場所でよかった。
夏みかんや、サルスベリ、戦争と日曜日の学校だったり忘れ物1等賞なんかが心に残る。
子どものころ読んで、大人になってまた読んで、子育て終わってからもまた読んでみたくなる本じゃないかな。-
パパが死んでしまって気丈なモモちゃんが泣き明かした話、とても悲しかったです。
別れてもパパはパパと説明していたのに、パパ死んじゃった…って...パパが死んでしまって気丈なモモちゃんが泣き明かした話、とても悲しかったです。
別れてもパパはパパと説明していたのに、パパ死んじゃった…って感じでした。
戦争反対、私も印象深かったです。
私も子育てできたらまた読んでみます(^^)2014/11/22
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家族には話せないこと、助けられないことを、プーやタッタちゃんやタアタちゃん、もりのくまさんが寄り添うように助けてくれる。そういう存在を信じる力には、想像力が必要なんだなあと思う。
自分には味方がいる、ということの心強さと、その味方がいても1人で乗りきらないといけない場面は必ずあるということを、やわらかい言葉で現実的に教えてくれる。 -
子どもの時に読んでると
分からなかっただろうなという事が
大人になって読むと
そういう事かと分かる
周りによいサポーターがいれば
意外に子どもは逞しく
育っていたりする
ブックオフ一宮妙興寺店にて取り寄せ -
タイトルの「涙の海」の描写で、こっちまで涙が出てきた。優しい言葉ながら、リアルな世界を語りかけてるのがよく分かるシリーズ。
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2020.2月。
3冊ともすばらしかった。モモちゃんとアカネちゃんと、まわりの人たちの物語でもあり、松谷さん自身のノンフィクションでもあり。大切なことがここにたくさんあった。
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作者が夫と別れ、夫の死を子どもたちに伝える童話である。