- Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062765473
作品紹介・あらすじ
常に"女体の着ぐるみ"を身に付けているかのような違和感を抱く日々。心と体の性の不一致に苦悩する「性同一性障害」を抱えながらも、フェンシングに打ち込み、仲間や家族、愛する人たちとの理解を育んできた著者。真剣に悩み、真剣に楽しんできた"フミノくん"の直球自伝エッセイ。
感想・レビュー・書評
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トランスジェンダーの方の苦しみ、悩みがよくわかる本だった。でも苦しい理由を突き詰めていくと、それって固定観念に縛られた社会の問題なんだよね。多様な人を受け入れられる社会を作る必要があるととても感じた。
この方は外交的で社交的な方のようなので、いろんなところにでかけていっていろんなつながりを持てているのがうらやましかった。なんとなくでかけていったり、声を掛けてみたりといった勇気が私にはないなぁ、、 -
FTMの方が書いたエッセー?本。ご本人自体の経歴が特殊すぎるので、いろいろと赤裸々に書いているのはわかるが、どうにも現実感がない。フィクションのお話のように感じられてしまって、私と同じ世界で現時点もこの杉山文野さんがいきているということが信じられない感じだろうか。あとは、誰にむけて書かれているのか、ちょっとハッキリしない。同じくトランスジェンダーで苦しむ人々に向けて書かれているのか、それともトランスジェンダーの人がそばにいるマジョリティの人たちに向けて書かれているのか、それが問題だ。
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あるシゴトでご一緒した編集マンから薦められた一冊。
一番印象の残ったのは、最後の一文。
### 以下、引用
「僕は最後に問いたい。生まれながらの「違い」が障害なのだろうか?それとも違いを受け入れられない社会に「障害」があるのだろうか?」 -
フェンシング元日本代表の筆者が元の性に戻るまでの長い旅を書いた作品。
奔放で元気な方だという印象の方です。
たくさんの悩みや葛藤がストレートに書かれています。
思わず"フミノくん"のファンになっちゃいます。 -
性同一性障害で女性から男性に性転換手術をした杉山文野さんのエッセイ。
自身の半生をセクシュアリティを交えながら綴られています。
当事者にしかわからない気持ちを感じることができたり、励まされます。
(2012.7月読了) -
本屋で在庫切れで、買えなくて諦めていたら文庫で登場したので嬉しかったです。もともとセクシャルマイノリティには興味津々の私。内容は普通の社会でのセクシャルマイノリティの生き辛さが読んでいて伝わってきました。
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友達に借りた
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至る所で性の悩みが出てくる。それほど性は人間にとって大事なこと。
人間は男と女に分かれる
なんて「常識」。だけど「常識」は、案外間違っている。
性はそんなパッキリ分かれていない。
とにかく著者の行動力はすごい。頭で考えられても行動に移れる人は少ないが、著者はどんどん行動する。
やっぱり行動力は身に付けたいな