ダブルハッピネス (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 99
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062765473

作品紹介・あらすじ

常に"女体の着ぐるみ"を身に付けているかのような違和感を抱く日々。心と体の性の不一致に苦悩する「性同一性障害」を抱えながらも、フェンシングに打ち込み、仲間や家族、愛する人たちとの理解を育んできた著者。真剣に悩み、真剣に楽しんできた"フミノくん"の直球自伝エッセイ。

感想・レビュー・書評

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  • 2023.05.06 著者がホリエモンチャネルに登壇。
    https://www.youtube.com/watch?v=Exjc7DVqkQQ
    https://www.youtube.com/watch?v=5kTJ6ul6EL8

    「性同一性障害」は「障害」ではない。
    セクシャリティは見えない。性交渉ではなくアイデンティティ。
    カミングアウト率 ゲイ10%強、レズ10%弱、トランスジェンダー20%強。
    自殺率、LGBはストレートの6倍、Tは10倍。

    安倍首相降板によりHPVワクチン勧奨は再開した。安倍昭恵が反ワクチンだった。

    ホリエモン、教育が課題。9割以上の人は知識のアップデートができていない。この20年、SNSの普及で大幅に知識のアップデートがなされたが、それは1割のリテラシーの高い人間だけ。

  • トランスジェンダーの方の苦しみ、悩みがよくわかる本だった。でも苦しい理由を突き詰めていくと、それって固定観念に縛られた社会の問題なんだよね。多様な人を受け入れられる社会を作る必要があるととても感じた。
    この方は外交的で社交的な方のようなので、いろんなところにでかけていっていろんなつながりを持てているのがうらやましかった。なんとなくでかけていったり、声を掛けてみたりといった勇気が私にはないなぁ、、

  • FTMの方が書いたエッセー?本。ご本人自体の経歴が特殊すぎるので、いろいろと赤裸々に書いているのはわかるが、どうにも現実感がない。フィクションのお話のように感じられてしまって、私と同じ世界で現時点もこの杉山文野さんがいきているということが信じられない感じだろうか。あとは、誰にむけて書かれているのか、ちょっとハッキリしない。同じくトランスジェンダーで苦しむ人々に向けて書かれているのか、それともトランスジェンダーの人がそばにいるマジョリティの人たちに向けて書かれているのか、それが問題だ。

  • あるシゴトでご一緒した編集マンから薦められた一冊。
    一番印象の残ったのは、最後の一文。

    ### 以下、引用

    「僕は最後に問いたい。生まれながらの「違い」が障害なのだろうか?それとも違いを受け入れられない社会に「障害」があるのだろうか?」

  • フェンシング元日本代表の筆者が元の性に戻るまでの長い旅を書いた作品。
    奔放で元気な方だという印象の方です。
    たくさんの悩みや葛藤がストレートに書かれています。
    思わず"フミノくん"のファンになっちゃいます。

  • 性同一性障害で女性から男性に性転換手術をした杉山文野さんのエッセイ。
    自身の半生をセクシュアリティを交えながら綴られています。

    当事者にしかわからない気持ちを感じることができたり、励まされます。

    (2012.7月読了)

  • 本屋で在庫切れで、買えなくて諦めていたら文庫で登場したので嬉しかったです。もともとセクシャルマイノリティには興味津々の私。内容は普通の社会でのセクシャルマイノリティの生き辛さが読んでいて伝わってきました。

  • 友達に借りた

  • 至る所で性の悩みが出てくる。それほど性は人間にとって大事なこと。
    人間は男と女に分かれる
    なんて「常識」。だけど「常識」は、案外間違っている。
    性はそんなパッキリ分かれていない。

    とにかく著者の行動力はすごい。頭で考えられても行動に移れる人は少ないが、著者はどんどん行動する。
    やっぱり行動力は身に付けたいな

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著者プロフィール

1981年東京都生まれ。フェンシング元女子日本代表。
早稲田大学大学院にてジェンダー論を学んだ後、その研究内容と性同一性障害と診断を受けた自身の体験を織り交ぜた『ダブルハッピネス』を講談社より出版。韓国語翻訳やコミック化されるなど話題を呼んだ。卒業後、2年間のバックパッカー生活で世界約50カ国+南極を巡り、現地で様々な社会問題と向き合う。帰国後、一般企業に3年ほど勤め独立。現在は、日本最大のLGBTプライドパレードである特定非営利活動法人 東京レインボープライド共同代表理事、セクシュアル・マイノリティの子供たちをサポートするNPO法人ハートをつなごう学校代表、各地での講演会やメディア出演など、活動は多岐にわたる。日本初となる渋谷区・同性パートナーシップ証明書発行に携わり、渋谷区男女平等・多様性社会推進会議委員も務める。


「2009年 『ダブルハッピネス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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