- Amazon.co.jp ・本 (56ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062762304
作品紹介・あらすじ
テキサスの田舎に、おじいさんと雌(めす)猫が住んでいました。ねずみも捕らず、のんびり暮らす猫の好物は、おじいさんが作るポテト・スープです。 ある朝、なかなか起きない猫を残し、おじいさんが湖に魚釣りに出かけると……。気むずかしいけど通じ合える、そんな年取った雌猫の魅力に、あなたも浸ってみませんか。
感想・レビュー・書評
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猫が怒ってしっぽを床にバンバン叩きつけ、おじいさんにニャゴニャゴ恨み言を言うシーンが好き。言葉は要らないんだな。
また、村上春樹の書いた小説じゃない本を読んだ記録を更新。ある日アメリカの本屋でたまたま見つけて気に入って帰ってきてそのまま机に向かって訳しました、ってそれで解説も書いて出版されるという。村上春樹だからこそ成立するのであろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
おじいさんと猫の話。
おじいさんと猫との間に漂う、近すぎず、でもお互いに必要としているような、絶妙な距離感に静かな愛を感じました。
大人が自分のために読んで楽しめます。 -
テキサスっ子のおじいさんと1匹の雌猫のお話。
ぶっきらぼうの内側にある猫への愛情と、ツンデレだけど飼い主のおじいさんに対する愛情との2つが書かれていて、読んでいてとてもほっこりしました。
なんだかんだ通じ合っている2人?1人と1匹の幸せな暮らしが伝わってきました。
うちの猫達もツンデレだけど、猫って本当にツンデレだな〜と再確認しました(^^)
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こちらも村上春樹ライブラリーでみかけて気になっていた本。おじいさんと猫の物語ってどうしてこうも心が和ぐのでしょうか。講談社文庫だけれど中身はふりがなもふってある絵本なので、小学生の長女もすらすら読めていた。
そして訳者あとがきに〈日本では「茶猫」と言うところを、アメリカ人はよく「オレンジ・キャット」と言います。〉と書かれてあって合点が入ったのだけど、カフェの名前の「橙子猫−Orange Cat−」はここからきてるんでしょうかね。 -
ねこと暮らして、
ねこってナイーブだなぁ
って思う。
いつも周りや主の事を
よーく観察していて、
ちょっとした事で傷ついている感じがするの。
作中のすごーく頑張った ねこ
たくさんたくさん褒めてあげたいな。 -
雌猫とおじいさんの関係は、とても微笑ましいです。絵は、あったかくてのどかな感じがして、読んでいて癒されます。
「訳者あとがき」では、細かいところまで解説されていて、絵にはそういう意味があったのかと、さらに内容を深掘りできます。
猫の出てくる絵本は、ついつい集めてしまいますね。 -
お話も絵もとっても素敵でした。
中でも猫の風体や佇まいや毛並みや表情等々、その可愛さと躍動感といったらもうもうもう。
村上春樹氏の翻訳本は専らあとがきや訳注も楽しみのひとつになっているのですけれど、
春樹氏は本当に猫が好きなんだなあと、その辺りも丸ごと全部ひっくるめて、
なんだかとっても良いのでした。-
「本当に猫が好きなんだなあ」
なかなか気が利いていると言うか、猫好きのための本ですよねぇ~「本当に猫が好きなんだなあ」
なかなか気が利いていると言うか、猫好きのための本ですよねぇ~2013/04/08 -
2013/04/08
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携帯電話の代わりにいつでも持ち歩いて
ほっこりしたくなる一冊。
このメス猫は約80%の女性が
私この子の生まれ変わりかな!?
って思わせるようなニャーニャーぶりです。
おじいさんの不器用だけどユーモアあふれる性格も
垣間見ることができて、とにかく「素敵」って言葉が
一番似合う絵本。 -
村上春樹さんが訳した絵本の文庫版。絵は鮮やかで題も素敵だ。
猫好きならたまらないだろう、おじいさんと猫の交流に心が癒される。
子供よりも大人の方が楽しめるかもしれない、洒落た1冊だ。