- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062752503
感想・レビュー・書評
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好戦的で何の反省もないまま今に至る国家と、その国家に対して何の抵抗もしないメディアへの怒りが詰まった書。イラクへの自衛隊派兵や有事関連法案といった憲法への嘲弄(筆者は憲法を宗教のように信奉しているわけではないが、反国家的なこの憲法を支持している)への怒り。国家は監獄と戦争で人民を統制し動員する。
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漫然と国やメディアの流す情報を眺めているだけではまったく駄目だ。もっとそれがどういうことなのか想像し、自分で考えなくてはとても危険だ。という事を強く感じた。個人的にも、世論と自分の考えとの距離や違和感を感じることもままあった。なぜ世論がそうなるのか、と。過去の歴史的な経緯をしっかり知る事の重要性を教えてもらった。過去が現在に強く影響しつづけ、延長線上にあることをおもいしらされました。
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この世のいかなる種類のテーマでも掘り下げていけば、たいてい国家と資本の問題に行きつく。
国家を国家たらしめているのは軍隊と監獄。
吉本隆明は憲法9条については明快かつストレートで血禅としている。
大学が知の境界線を自ら撤廃してしまい。キャンパスに国家や資本、戦争装置となる者たちを招じ入れてしまった。安倍、石破、山崎拓。
世界には壮絶な不幸がある。テレビには不幸探しのプロがとりわけ多くいる。
筆者はやたらと戦争中の日本の朝鮮への酷いことを主張しているが、よほど韓国、朝鮮に傾倒してるのだろうか。
石破なんかに超タカ派が日本の防衛を任せていたのか。 -
≪感覚のどこがやられたのか。
怒りはなぜ萎えたのか。≫
ものものしいタイトルの作品であるが、彼が必死に抗っているのは国家に対してではなく、専ら自らに対してである。
メディアから勝手に意味づけられ歪曲された「集団的意識」が、ゆっくりとココロを侵食してゆくことへの不安と焦燥。