- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062750455
作品紹介・あらすじ
「二十箇月もの間子供を身篭っていることができると思うかい?」。昭和二十七年の夏、三文文士の関口巽は東京は雑司ケ谷にある久遠寺医院の娘にまつわる奇怪な噂を耳にする。しかも、密室から煙のように消えたというその夫・牧朗は関口の旧制高校時代の一年先輩だった。ポケットに入る分冊版、刊行開始。
感想・レビュー・書評
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感想は下巻に。
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再読。
またいつか読むだろうなぁと思っていたが、やっぱり購入してしまった。
前回は一冊分厚い文庫本のシリーズを読んだが、重たいので今回は前後半2冊ものを購入。
既に京極堂シリーズはほとんど読み終わっているため、人物の特徴を把握できていた。
物語に集中できた。
京極堂と関口の会話と、榎木津のはちゃめちゃ振りが大好きだが、この頃の榎木津はまだそれほどでもないみたい(笑)
久々の再読でストーリーも曖昧な為、初めてのように楽しめる(*^^*)
本当に凄く重厚な文章でお得感が凄い(*^^*) -
読了20220709
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無性に百鬼夜行シリーズを読み返したくなり、十数年振りに再読。
何だこれ、めちゃくちゃ面白い!
これがデビュー作か。凄いな。
関口くんが菌の研究をしていたという設定を初めて知り、
キャラに合いすぎて何故かツボる私。
勢いに乗って、シリーズ通して読んでしまいたい。 -
講談社の編集が送られてきた原稿を3日で読み切ったという話を聞いたけど、それも頷ける面白さ。
この世には不思議なことなど何もないのだよ -
鵼の碑刊行記念に再読。
榎木津が意外と常識人でびっくりした。事件はまだ進展せず。(というか関口くんが気づかないだけ)下巻へ。 -
☆4.0
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初・京極夏彦。京極夏彦と言えば、高校生の頃に学校の図書館で見た、箱のような文庫本の印象が強く残っているが、こちらの分冊文庫版の方が読み易そう(持ち易そう)だったので、こちらの方を手に取ってみた。
『二十箇月もの間子供を身籠っていることができると思うかい?』―――久遠寺医院の娘である梗子の不可解な妊娠、彼女の夫・牧朗氏の密室からの消失。梗子の姉・涼子は、牧朗氏消失事件の解明を探偵の榎木津に依頼するが、普通の人には"視えない"ものが"視えてしまう"榎木津は、事件が起こったとされる現場、今は梗子が臥している部屋で、久遠寺家の"狂気"にまつわる"何か"を見る。榎木津はこれ以上この事件に関わることを止めようするが、涼子の不思議な魅力に惹かれ、また、学生時代にあった梗子との因縁が呼び起された関口は、榎木津の制止を振り切り、事件の解明に身を入れるのであった―――。
『この世には不思議なことなど何もないのだよ、関口くん。』―――物語の冒頭で描かれる、京極堂と関口との問答で発せられる京極堂の一言。「人々が超常現象、奇跡と呼ぶものは所詮、限られた知識で測れないものを一緒くたにしているだけ。」―――今回の事件は、限られた知識で測れないものなのか、それともそのように見せただけのものなのか。榎木津が、梗子が臥している部屋で見たものとは。久遠寺姉妹に惑わされる関口、彼こそが"狂っている(もしくは狂わされている)"のか。真相は下巻へ―――。 -
初京極作品。ホラー系かと思っていたら初っ端から「世界五分前仮説」や「シュレディンガーの猫」的な話が出てきて混乱した。あと漢字が難しい!
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2020年35冊目。初読みの作家の方。著作を見るたびに本のぶ厚さに圧倒され今まで手を付けなかった作家の方。今回初めて手を付けて見たが、文章の言い回しが難しく読むのに難儀した。話の筋としては、密室で失踪した旧制高校の先輩を探すということだと思うが、前半部分の京極堂さんの薀蓄が自分にとっては難しく感じ、何だか狐につままれたような感じで終わりまで来てしまった。ともかく事件はどうなるのだろうか興味はあるので、下巻もなんとか読み進めていきたいと思う。