中国が喰いモノにするアフリカを日本が救う 200兆円市場のラストフロンティアで儲ける (講談社+α新書)
- 講談社 (2015年12月18日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062729239
作品紹介・あらすじ
広大な未開の地下に眠る鉱物資源、10億人以上の巨大市場、年平均5パーセント以上の経済成長……先進国が生き残りを賭けて進出・協力を望む”ラスト・フロンティア”アフリカ太陸。日本がその果実を得るためになすべきことは何か?その果実を強奪しようとする競合国、とくに中国をしのぐための知恵とは何か? 日本の未来を約束するアフリカとのビジネススキームをアフリカと日本、二つの祖国を持つ「侍」が伝授する!
感想・レビュー・書評
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良かった。アフリカに住んでた時に感じていたものがそのまま書かれている感じでムルアカさん凄いなぁと。ぜひ最新版の感想も聞きたい。
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世界第二位のGDPをほこる中国。その触手はアフリカにまで及んでいた。しかもだいぶ前から。。。けど、インフラ整備にしても欠陥だらけで作業員は現地人ではなく中国人。中国人の持つ金銭欲は半端無いですね。著者のムルアカさんの助言通り、日本国及び企業がもっとアフリカに対し投資しても良いと気がするのですが。(既にしているけどあまりニュースになっていないんでしょうね。)
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第一章 爆発する消費マーケット、世界が狙う天然資源
第二章 中国に踏み荒らされるアフリカ大陸
第三章 反日に固執する中韓は「奴隷の恨み」を棚上げしたアフリカを見習え
第四章 日本はこうしてラストフロンティアを手に入れる -
面白かった。
中国がアフリカで行ってる杜撰な工事。地盤調査をせずに道路工事をして、雨水があふれかえる。地下ケーブルに水が触れて子供が感電死している。
住宅建設業者が空港をつくるので専門知識が無い。振動で窓ガラスが落ちる。落ちてもまた同じガラスをはめるので何度でも落ちる。
アフリカで反中感情が高まっているが賄賂を配りまくっているので、政治家は動かない。
アフリカでは日本への期待が高まっているが、日本人がリスクをとろうとしないので、アフリカへの投資が少ない。中国の独壇場になっている。
アフリカに投資しようと思えばコネクションが大事。アフリカ人とブラザーの関係になる。要人とコネクションをもつ人物をパートナーに選ぶ必要がある。
日本への熱い期待が伝わってくる本でした。 -
中国のえげつなさは毎度のことで。
ただ、日本がアフリカを救うかどうかは知らないが、ちょっとその辺が弱い。日本がアフリカに目を向けるべきだ、そうすれば双方いい目を見る、的な。
ちょっと、本の構成として好きなもんではないと思う。 -
1990年から2010年までの20年間にアフリカのGDPは、年平均5%、4倍近くの成長を遂げている。平均年齢は若く、20年後は世界人口増加の40%をアフリカが占めると言われており、息の長い成長が期待できる。また、資源や人口増加を原動力とした経済成長に加え、地球上に残された耕作可能地の6割がアフリカにあると言われている。この最後のフロンティアに金と人を際限なく注いでいるのが中国。資源開発という名の侵略を行っている。現地人の評判は頗る悪い。道路ひとつとっても、日本なら、着工前に、必ず地質や水はけ、交通量、利用者がどこをどう横断するか、総合的な判断のもと、最も適切な工法で工事に入る。他方、中国の企業は事前調査といった手間のかかることは一切しない。その道路がどのような役割を果たすのか、開通後、町や住民にどう影響を与えるのか、まったく関心を払わない。したがって、コンゴの道路は雨期のたびに冠水し、至る所が陥没している。空港建設工事にしても、中国の受注企業は空港を作ったこともない住宅メーカー。航空機が離着陸するときの振動を計算できないから、飛行機の離着陸のたびに窓ガラスが落ちる。専門家でもない企業が金を目当てに仕事を請け負うために、できあがるのは欠陥品ばかり。今のところ、賄賂が効果を発揮して大きな騒動にはなっていない。中国のアフリカ支援はひもつき援助。インフラ整備のみかえりとして資源開発の権利を求められる。道路をつくるから、あの鉱山を、あの油田を渡せといった具合。賄賂を受け取っているから政府高官も反対しない。アフリカが真に求めているのは中国ではなく日本。資源のない日本も必ずやアフリカとイイ関係を築けるはずなのだが。
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書籍についてこういった公開の場に書くと、身近なところからクレームが入るので、読後記はこちらに書きました。
http://www.rockfield.net/wordpress/?p=6796