「あらすじ」だけで人生の意味が全部わかる世界の古典13 (講談社+α新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062727815

作品紹介・あらすじ

世界の古典は人類の叡智の集積――何百年に一人の大天才が、ときには一生を費やして書いたもの、「これを書かなければ死ねない」と心で叫んで残した命の精髄だ。よってそこには、人生の意味の深遠なる解釈や、この世を生き抜くために必須の処世術がぎっしり詰まっている。
 自分が自由でいるために、他人を圧迫しないために、生きにくい今の世界を、それでも生きていくために、古典の「あらすじ」を知り、哲学者になるのだ!

感想・レビュー・書評

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  • 著者本を遡って読んでいる。

    古典は学生のとき、割と読んだがすっかり忘れている。
    ということは、あの年代では心に響かなかったのか、いや理解できなかったのだろう。

    ということで、当面は日本の古典を中心に、もう一度読んでみることとする。

  • 人生のさまざまな悩みに対して、古典にヒントや答えがあるということを、著者自身の経験を追体験しながら学べる、お得な古典紹介。
    「あなたの中にスタヴローギンはいないだろうか。」
    誰もが闇とは無縁でいられない。
    大好きな山月記も紹介されていたのが嬉しかった。臆病な自尊心と尊大な羞恥心は、自分も同じく持っている。
    あとがきの、馬鹿のための古典読書術にとても共感できたのもよかった。
    同時並行で読むこと、メモを取り読み返すこと、自分だけの箴言集を作ること、本に恩返ししたいと考えていること。これからもしていきたいと思う。
    「抑えきれない遊び心じたいが、貴重な才能なのだ」と思うから。

  • 読みながら、なんかこの文章の感じ読んだことある感がすごくて・・・

    すぐ横を見たら飛び込んできた近藤康太郎の文字。

    『三行で撃つ』の著者だったぁ~

    もはや「あらすじ」だけでは済まされない。
    「読みたい本」が増えていく。

    個人的に古典ガイドブックとしてかなりイケテます。

  • 読書欲を刺激してくれる本。
    Kindleのセール時に買ったが、紙で読む本だなあと思った!

  • 壮大なタイトルで釣りっぽいけど、中身はめちゃくちゃ硬派で面白かった。紹介されてる本全部読みたくなった。

  • 古典推奨の本。確かに忙しさを理由にいつの間にか古典というのを読まなくなっているということを気付かされたが、考えたら今でも読まれ、『生きて』いるのは、まさに理由のあることなのであるから、まさに今日の混沌とした時代にこそ読むべきなのだろう。
    抑えているところは
    チェーホフ、決闘
    ラブレー、ガルガンチュワとパンタグリュエル物語
    中島敦、山月記
    トルストイ、戦争と平和
    ドストエフスキー、悪霊
    プーシキン、大尉の娘
    森鴎外、舞姫
    夏目漱石、吾輩は猫である
    エミリブロンテ、嵐が丘
    シェイクスピア、マクベス
    ゲーテ、ファウスト
    ヘーゲル、精神現象学
    マルクス、資本論
    と元新聞記者というだけあって幅広く、深さを感じる。
    また最後には古典読書術を紹介しているが、例えば『本は10冊同時に読む』などは確か成毛眞さんとかもおっしゃってたことで、なにも古典に限らず、読書という一般的なことにも通じる。

  • うーん。それほど面白くないかな

  • 面白い

  • フィールディング「トム・ジョウンズ」
    オースティン「高慢と偏見」
    スタンダール「赤と黒」
    バルザック「ゴリオ爺さん」
    ディケンズ「ディビィッド・コパーフィールド」
    フローベール「ボヴァリー夫人」
    メルヴィル「白鯨」
    エミリー・ブロンテ「嵐が丘」
    ドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟」
    トルストイ「戦争と平和」

  • 得意先M部長のお勧めにより読了。タイトルだけだと興味ないハウツー本の類いかと思うけど、中身は違って「古典を読め」という誘導。「本から受けた恩を本に還す」という姿勢に感銘を受けた。
    ①幸福だから笑うのではない。面白いと思うから、面白い。笑うから、笑える。
    ②人間は、憎しみを糧には生きていけない。忘れなければ、生きていく資格がない。
    ③マルクスは、このようにしか書けなかったのだ。言葉の本質。「思いが言葉にならない」とは、何も思っていやしない、ということと同義だ。
    ④広く浅く、と人はいう。実は逆なのだ。狭く掘る人は、浅い。広く掘る人ほど、深い。

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著者プロフィール

1963年東京都生まれ。朝日新聞社入社後、「AERA」編集部、文化部、長崎県諫早支局などを経て、現在大分県日田支局長。著書『朝日新聞記者が書いた「アメリカ人アホ・マヌケ」論』、『おいしい資本主義』他。

「2023年 『アロハで田植え、はじめました』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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