NO.6〔ナンバーシックス〕 beyond (YA! ENTERTAINMENT)
- 講談社 (2012年11月22日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062694636
作品紹介・あらすじ
西ブロックに稀な、春の日のような穏やかな一日。NO.6崩壊後にNO.6に留まった紫苑。風のようにさすらうネズミ。そして、紫苑の父の秘密-。惜しまれつつ完結した物語に、さらなる命を与え、それぞれの生の一瞬を、鮮やかに切り取る。
感想・レビュー・書評
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うっかり積読本の中に埋もれていたのを引っ張りだしました。
読み始めたら面白すぎてもう一気読み。
短編4編の番外編というには、この話の続きがまだありそうで
すっごく気になるラストでした。
紫苑はすでに過去のものと思いながらも放浪し、いつも紫苑の
ことを考えているネズミと、ネズミとの再会を望みながら
NO.6に留まり、再建という重い課題に取り組む紫苑。
時を経ても変わらないのはネズミで、徐々に変貌していくのは
たぶん紫苑のほう?
紫苑が紫苑でなくなった時に、また2人が会えるような
気がしました。哀しい再会にならないと良いな・・・。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
No.6番外編。
後半2編は本編のその後の二人の話。
紫苑は変わりはじめていて、変わるなと言ったネズミの方がむしろ変わらない。支配者の立場に立つとどんな人間も変わるんだろうか。
ネズミが傍らにいなくても、ちゃんと清廉なままの紫苑でいてほしいし、紫苑と別れて自由に気ままに生きるネズミでいてほしい。
そういう未来があるような気はする。
どうも、続きが気になる終わり方で、本編終了の時よりも逆に続編が読みたくなってしまった。 -
好きだったシリーズの続きが読めるのは嬉しいような微妙な感覚です。イヌカシの過去話は面白かったのですが新しい社会を作ることで変わっていくシオンを正直恐ろしく感じました。先生、その辺り続編でシリーズで書いてくれ!!
それも含めて君は人を信じられるか、と言うことなのかな。
でも昔からシオンは結構怖い子だったので目的の為なら手段を選ばないとは思うんだなあ。そして彼の作る世界はネズミが見に戻ると言う一点でモラルが守られているんだろうか。それもそれで恐ろしい。読んでいて凄くさみしくなりました。ハイ。 -
どんな大冒険の後も世界は変わらない
人の大きな志も飲み込まれていくのかもね -
中一の時に読んでてあぁそういえばと思い出して図書館行って読んだ。
久しぶりに本を1回で読み切った。
あさのあつこさんが何を言いたいのか探してるつもりなのに全然わからなくて、それが逆に気持ちよさを感じさせる。
ペストを読んだ時に若干これを思い出し始めていたのかなんだか、無性に読みたくなって…よんだ!懐古! -
#9が面白かったけど綺麗すぎる結末だと思っていたので、No.6が良い未来・悪い未来のどちらにもころがりそうな絶妙な終わり方でとても好きだった。
紫苑の本当の戦いはここからはじまると思う。
ネズミが恐れていた紫苑の内なる正体もはっきりわかった訳では無いし、これからどうなるんだろう…。
ネズミと一緒に旅してる元気なハムレット、クラバットに対して、紫苑の元に残ったツキヨは寿命を迎えそうなのも、なにかの変化に繋がりそうで怖い。 -
ナンバーシックスの番外編。
その後がさらに気になるような微妙な終わり方でしたが、とにかく全て読み終えることができて嬉しいです。昨年10月から読み始めたみたいなので、10巻を5か月くらいかけて読みました。
バッテリーが面白かったので、あさのあつこさんの他の作品も気になりナンバーシックスを読み始めましたが、うかつに長編に手を出さない方がいいと思ったシリーズでした。