魂と体、脳 計算機とドゥルーズで考える心身問題 (講談社選書メチエ)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062585217

作品紹介・あらすじ

本当に存在するものは何だろうか?私の「今・ここでの体験」だろうか?それとも、他人からみた「物質としての脳」だろうか?もちろん、両方だろう。ところが、そう言った瞬間、「私の」体験と「他人からみた」脳を結ぶメカニズムが知りたくなる-ライプニッツのモナドロジー、ドゥルーズの思考を、コンピュータ・シミュレーションで展開。心身問題への新たなアプローチがはじまる。

感想・レビュー・書評

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  • タイトルからは想像していなかった内容だった。計算式や図式を見ても素人にはよく分からないのだが、脳、魂といった問題にこんなアプローチの仕方もあるのだなと興味深く思った。

  • 鳥肌が立つこと数回。哲学に疎い私だが興奮して読めた。ただ、難解すぎるため読み進めるのは楽ではない。そして、私に理解できた(と勝手に思っている)のはおそらく1万分の1くらいだろう。この本に書かれていることが、真理なのかペテンなのか、私には、というか現代の科学ではわからない。数十年後、いやもっともっと先の時代に、21世紀はじめのまだ未熟な時代にすでにこのような考えを示した人間がいた、とか言われ、著者がその時代の教科書に載ることがあるのかもしれない。

  • かねてから、哲学はSFだし、そうあるべきだと思ってきたけれども、ロボットを設計する際のプログラミングでライプニッツやベルクソンやドゥルーズの思考、おもにモナドロジーをシミュレーションしてみせるという発想は思いも寄らなかった。だからその方法自体にまず度肝を抜かれた。
    ものすごく抽象的な内容でも、問題はたしかにこの世界に直結している。その落差に、驚愕せざるを得ない。

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