- Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062584043
作品紹介・あらすじ
軍閥の長の父、国共合作の立役者の子。「傀儡国家」=満洲国総理の父、反日活動家の子。「売国奴」と「英雄」の運命を分けたものは何か。運命の地、満洲を舞台に、歴史の転変に翻弄された五組の父子の数奇な生を描く。
感想・レビュー・書評
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この時代の5組の政治家父子の物語。中では張景恵と張紹紀の話が切ない。馬賊出身で満洲国総理に祭り上げられた父と、教育を受け父の秘書を務める傍ら共産党と通じ、それでもソ連抑留時代も父のそばにいた息子。父は戦後に撫順戦犯管理所(私も行った)で死に、息子はその管理所で管理する側、そしてその後は「漢奸」の息子として散々攻撃もされたんだろう。
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「漢奸」とは、中国人でありながら中国を裏切った売国奴。
近代中国の歴史は帝国主義列強の侵略を受けた苦難の時代でしたが、最後にして最大の侵略者は日本。
日本による侵略は、満洲を巡る攻防だと言っていいでしょう。
その満洲を舞台に、日本に協力して「漢奸」の汚名を受けた五組の父子の足跡を描いています。
張作霖と張学良、張景恵と張紹紀、王永江と王賢湋、袁金鎧と袁慶清、于冲漢と于静遠。
この全員が漢奸だったわけではなく、父子どちらかは英雄とされた人もいます。
彼らは何故「漢奸」に、あるいは「英雄」になったのか?
当時、満洲が置かれた立場、彼らの出自、特に中国人にとっての満洲の捉え方という視点から描かれています。
中華人民共和国成立後は、ソ連の影響も述べられていて面白いです(^O^)
著者の前著『馬賊で見る「満洲」―張作霖のあゆんだ道』と併せて読むのがオススメですw
ニン、トン♪ -
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