- Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062583749
作品紹介・あらすじ
「陽に鉄道経営を装い、陰に百般の施設を実行する」満洲支配の尖兵。だが政・官・軍の対立と場当たり的政策に翻弄された「国策会社」は、必然的に破綻する運命にあった。創立一〇〇周年を機に、近代日本を体現する矛盾と迷走の全歴史をたどりなおす。
感想・レビュー・書評
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日露戦争から第二次世界大戦の敗戦まで、満洲国の中核を担ってきた満鉄。その政治的な経緯をひもときながら、なぜこの国策会社が実を結ばずに終わったのかを明らかにしています。
それにしても、文体が古風な印象を受けましたが、大学の2つ下だとは驚きでした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
政治史的枠組から満鉄の活動を簡潔に描いている。
各時代をコンパクトに整理しており、学生の導入としてもいい資料となっていた。 -
満鉄について、ここまで書き上げる情熱はどこから来るのか?スゴイとしか言いようがない。
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選書だから読みやすいのは読みやすいけれど、実証的であるがために事実関係の記述が細かく、一度読んだだけでは全ては頭に入らない。時間をおいてまた読み直そう。
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満鉄誕生から終焉までの歴史。豊富な資料に裏付けられてる。
日本の国内政治や世界の流れに翻弄され続けた国策会社としての満鉄の歴史をたどることで、今の日本を見直すきっかけを作者はつくろうとしたらしい。 -
読まなきゃ