- Amazon.co.jp ・本 (326ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062581127
作品紹介・あらすじ
時は中世、ヨーロッパ北方をめざす「もう一つの十字軍」があった。教皇の名の下、「異教徒を根絶」すべく残虐の限りを尽くすドイツ騎士団。それを正当化した「思想」とは何か?大殺戮批判が生んだ「人権思想」とは?三世紀に及ぶゲルマン・スラブの相克から「大航海期」までをも展望し、ヨーロッパ拡大の理念とその矛盾を抉りだす。
感想・レビュー・書評
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チュートン騎士団(ドイツ騎士修道会)を中心に、ヨーロッパ北方部族に対する掠奪の歴史が綴られた一冊。
エルサレムとスペインに加え、北方の地にも布教を兼ねる暴力装置が送られました。
騎士団の存在を維持するためには敵が必要であり、改宗した国・部族に対しても厳しい対応が続きました。
リトアニア・ポーランド連合軍が騎士団の活動に歯止めをかけましたが、その後の植民地での暴挙は愚行の繰り返しとなります。
宗教は科学と同様に諸刃の剣であると思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
正確に言うと読み終わってない。読んでもらうことに気配りのない文章で、1/3程度でやになった。結論が出てるのに、過程を延々見せられる感覚。
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(後で書きます)
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十字軍は聖地のための軍
なのではないのか?
そして軍は最後はどこに行きつくのか?
という疑問から辿り着いた本。
ドイツ騎士団についてのお話。
なぜ北に行くのか納得。 -
「十字軍」といえば東方の聖地エルサレム奪回を目指し、イスラム勢力と戦ったキリスト教軍でしたが、それとはまったく無関係な北方に向かったもう一つの十字軍がありました。
キリスト三大騎士団の一つ、ドイツ騎士団によって行われた「北の十字軍」の目的とは?
「タンネンベルクの戦い」といえば第一次世界大戦でドイツ軍がロシア軍を破った戦いとして認識されていますが、じつはこの戦いの名前には、スラヴとゲルマン両民族の数百年にわたる栄光と屈辱の歴史が込められていました!
こんにちでは宗教戦争というのはもう終わったものと思われていますが、それも欧州での度重なる戦争・殺戮・宗教論争が繰り返された結果なんですね。
欧州以外の地域では、今でも宗教が原因と思われる紛争が続いているので、この問題を考えるうえで参考になる一冊です。
ニン、トン♪