新しい免疫入門 自然免疫から自然炎症まで (ブルーバックス)

  • 講談社
4.03
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感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062578967

作品紹介・あらすじ

最新の知見をふまえ免疫反応の「流れ」を丁寧に説明する今までにない入門書。あまりに複雑で巧妙なしくみに驚嘆すること間違いなし。

感想・レビュー・書評

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  • 素晴らしい本。
    僕は工学系の人間で生物を全く勉強してこなかったためか専門用語が殆ど頭に入って来なかった。
    しかし、ノーベル賞級の著者が読者の立場に立って一生懸命に理解して貰おうと涙ぐましいまでの気遣いと心配りが随所に見受けられた、とても誠意ある本。
    そして多くの病気が免疫反応が原因の「炎症」であることを明記した画期的な本。
    免疫学がまだまだ分かっていないことが多い未開の地であることを素直に書いてあることも好感が持てる。
    この本を読んで免疫学を目指す若者が増えると感じた。

  • 2022.08.13 朝活読書サロンで紹介を受ける。

  • コロナ禍で免疫学を少しでも知りたく免疫学の本を初めて読んだ。生物が進化した過程でこれほどまで複雑な免疫システムを獲得したことが興味深かった。まだ未知な部分も多くこれからも発展する分野だが、自身や家族の健康に関わることであり、全ての人が基礎的な学問として学ぶ必要があると感じた。

  • 素晴らしい。専門的に感じる人もいるだろうけど、とても分かりやすく面白かった。自分の免疫の知識は高校レベルに付け焼き刃の毛が生えた程度だったけど、いかに表面的、硬直的だったかを痛感。まだわからない部分も多いようだけど、動的かつ複雑な仕組みを解き明かしていく研究者たちを尊敬する。

  • 信州大学の所蔵はこちらです☆
    https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB17512085

  • 大学の生物学の先生に課題としてお薦めされて読みました。文庫本ですが、内容は複雑で、何度も読み返したりノートにまとめたりしながら読みました。さらっと読むものではなく参考書を勉強するような感覚で読む本だと思います。免疫学について歴史や基礎的な仕組みについて詳しく書かれており、炎症や痛風、がんなどの病状にどう免疫が関与しているかなど病態の観点からも書かれています。少し専門的な内容まで突っ込んでいるので、初心者にはハードルが高いように感じました。

  • 若干専門的だが、免疫の働きについて、詳しく解説してくれる本。免疫の働き方から、腸で細菌が活動できる理由や、がんの免疫療法治療まで幅広くカバーしてくれる。

  • 自然免疫は、病原菌を食べたマクロファージはサイトカインを出して好中球などの食細胞を呼び寄せる。獲得免疫は、樹状細胞が病原菌を食べて活性化し、抗原提示を行うことでナイーブT細胞を活性化させる。ナイーブT細胞はナイーブヘルパーT細胞となり、マクロファージをより活性化させるようにサイトカインを放出する。また同時並行的にB細胞も活性化される。B細胞は抗原を食べて抗体を産出する。そのほかキラーT細胞とか、いろいろな登場人物が現れる。やはり免疫は難しいな。でも体のなかでこのような仕組みが日々動いている。進化の結果とはいえ、すばらしい!

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