- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062569484
作品紹介・あらすじ
言葉が遅く、成績も悪く、「アホ」と言われた子ども時代。そんな少年の中に絵の才能を見出した教師。戦地での飢えを救ってくれたラバウルの人々。戦地で左腕を失いながらも、絵を描くことで生きてきた戦後。波瀾万丈の人生を支えてきたのは、温かな人々との出会いと、人間社会の常識に縛られず自由奔放に生き抜く「妖怪の価値観」だった。閉塞的な現代を生きる日本人に、ユーモアの大切さと生きる勇気を与える妖怪ニンゲン水木しげるの人生訓。
感想・レビュー・書評
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『ゲゲゲの鬼太郎』は大好きな漫画で、妖怪たちのキャラはもちろん、先生が描く人間画がまたいい。ヌボーっとした卵形で鼻の下が長く、男はよく丸メガネをかけている。妖怪より妖気が出てたりする。先生のことはNHKの朝ドラ『ゲゲゲの女房』で知ったけど、ゆうてもドラマだし、極貧生活を含めて大袈裟に脚色されてんだろうと思いきや、どうして貧困、偏屈、健啖の筋金入り妖怪人生だ。でも、あの京極夏彦が一目置くだけはある。科学とは目に見えないことをカタチにする学問と発する。気象学では気圧や台風を等圧線で表し、経済学では経済を株式や金利や物価で表す。先生は不思議な現象を妖怪で表したんだね。
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自分がしないではいられないことをし続ける
水木せんせの幸せ感が楽しい本です。 -
水木しげるの自伝。
自分が好きだと思うことを見つけて、信じて、続けることに、どれだけの障害があってどれほどの苦難を伴うのかがわかる。
そして、そうやって客観的に苦難だとしか思えないことをすべて糧にできるパワーは、好きなことに向かっていくなかでしか生まれないこともよくわかる。
人間は、好きなことをするために生まれてきた。
そしてこの人には、おそらく本当に妖怪が見えていると思う。 -
本当は小説じゃないんですが…水木しげるさんの半生をつずったエッセイ集です。
すごく深いなあ…と。
とりあえずレビューよりも一読をお勧めします。
文字が大きくて読みやすいというのもありますが。 -
水木先生大好き!