伝わる技術 力を引き出すコミュニケーション (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062209977

作品紹介・あらすじ

名古屋グランパスはなぜ1年で見違えるようなクラブに蘇ったのか。

川崎フロンターレの初優勝の土台はどのように築かれたのか。

ベテランがさらに上手くなり、若手がどんどんカラを破っていく……個人が伸びることでチームは強くなる。

風間監督独特の指導法の秘密は、「伝え方」を考え抜くことにあった。

自分で考えさせるにはどうするか。
「頭の中」を変えるには、何をどう伝えるか。
選手がついてくるために、どんなコツがあるのか。
組織はどうすれば一枚岩になるのか。

人を育て、人を動かし、チームを強くする風間流コミュニケーション術を初公開。
これはスポーツはもちろん、ビジネス、教育などどんな組織でも通じます。

もちろん、グランパス昇格までの1年間、フロンターレの5年間の意外な話も満載です。

感想・レビュー・書評

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  • 言語化するのが凄く上手い方。
    やはり指導者は、
    自分の考えをしっかり伝える力が必要。
    特に流行りの横文字を使わず、
    本質をわかっているからこその芸当。

    仕事でも参考になります。
    わかっているようでわかっていない
    横文字たくさんあります。

  • 他人は変えられない。
    その中で意思統一を図って勝利に導かねばならない監督が取り組む、気づかせることとやらせること。
    何を伝え、何を伝えないことで、組織の色を変えていくのか。
    とても面白い本です。

    ただ、すでに自分と向き合えている人向けの部分が多いかもしれない。
    結局ゴールが見えていないと、何をどうすればいいのかはわからないまま。
    それを提示するのが引っ張る者の役目だし、そのためにはやはり自分と向き合って、見据えるものを探る必要がある。

    自分と向き合うと「I」の話ばかりになると感じているが、これが指導者となると1人1人に向けての「You」になるんだなと思った。
    どちらにしろ結局、それ以外の相手とか状況とかは些細なこと。

    質問されたりすると待ってました!という気持ちになるのわかるなぁ。
    認めさせていくのを楽しむ感覚とか、会社員時代を思い出しました。

  • 桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
    https://indus.andrew.ac.jp/opac/volume/1206902

  • 「伝える」にしろ、「伝えない」にしろ、
    成果や目標が明確であり、プロであれば、
    通用するのだと思います。
    選ばれしものでもなく、選んでもいない、
    凡人の集まりには、
    ちょっとそのまま参考には出来ないな、
    と思ってしまった。

  • ↓貸出状況確認はこちら↓
    https://opac2.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/BB00260673

  • 全部伝えない、考える余地を与える

  • 伝え方(あえて伝えない事も含め)によって、彼らの意識、言い換えれば彼らの世界を変える事が出来る。それが個の力の上昇になり、ひいてはチーム力の向上に繋がる。監督としての実績がまだ乏しい著者だけに、本書の評価はあと数年待つ必要があるかもしれないが、若年からドイツでプレーし、異文化間の比較などから導き出した哲学は著者ならでは。本文に頻出する「自分に向き合うこと」はサッカーに限らない根本姿勢で、人の見るべきところを教えてくれる。

  • ・人のせいにするな。物のせいにするな。
    ・相手の人格、尊厳を否定しない。否定してもよいのはプレー(仕事)だけ。感情がもつれていれば、伝わることも伝わらない
    ・「頭の中を変えようと」という意思があるのは、自分で考えている人間だけ
    ・自分に向き合っていない相手は「伝えない」ほうが伝わる。見つめているなら伝えても「伝わる」
    ・自分で考えさせないと結局は伝わらない
    ・継続と刺激によって技術は高まる。拘れば拘るほど自分に向き合い始めていく
    ・サッカーは自分の意思でやるもの
    ・選手に考えさせるならば、まず指導者が考えなければならに
    ・短い時間で伝えれば、信頼されていると思われる。
    ・好きな事と真剣に一生懸命取り組むこと、それが楽しむ事
    ・失敗は気づかない事、やろうとしない事。気づかせ、やらせる。日々、それらを伝えるのが指導者の最大の仕事

  • 川崎フロンターレを「強く」したのは風間監督であることを、疑う人はいないと思います。

    フロンターレに続いてグランパスをどうしていくのか、グランパスも強くなるのか、それは結果として残ることです。評論家としてその結果だけを見ずに、風間監督が何を考えて行動しているかを知ることができる一冊です。

    考えること、頭には限界がないこと。

    使いがちだけど意味が良く分からないことばを使わないこと。

    伝えるために「伝えない」方法。

    自分の頭で考えようとする人には、参考になる言葉がたくさん書かれています。サッカーに関係ない人にこそおすすめです。

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著者プロフィール

1961年10月16日、静岡県生まれ。清水商業高校時代に日本ユース代表として79年のワールドユースに出場。筑波大学在学時に日本代表に選出される。卒業後、ドイツのレバークーゼン、レムシャイトなどで5年間プレーし、89年にマツダ(現サンフレッチェ広島)に加入。日本人選手Jリーグ初ゴールを記録。1stステージ優勝にも貢献。97年に引退後は桐蔭横浜大学サッカー部、筑波大学蹴球部、川崎フロンターレ、名古屋グランパスの監督を歴任。サッカークラブ「トラウムトレーニング」の代表を務めるなど、独特の技術論とメソッドでサッカー選手が楽しく伸びる指導に心血を注ぐ。2021年よりセレッソ大阪アカデミーの技術委員長を務める。

「2022年 『サッカー外す解剖図鑑』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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