- Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062206648
作品紹介・あらすじ
吉川英治新人文学賞受賞後第一作。プロ野球を引退したばかりの元スラッガー、宇恵康彦。彼が就任したのは連続最下位の新興チーム「新潟アイビス」の監督だった。上を見れば、短気ですぐに監督をクビにする若きオーナー。下を見れば、キャンプ中に若手を引き連れ朝帰りするベテラン投手。仲間であるはずのコーチたちにも諍いが……問題だらけの球団にルーキー監督が挑む!
感想・レビュー・書評
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元スラッガーの宇恵康彦は、引退してすぐに連続最下位の弱小球団の監督に就任。結果が出ないとすぐにクビを切るオーナー、チーム方針に従わないベテラン、年上の実績のある投手コーチ。様々なトラブルを抱えながらも、シーズンを戦い続ける。
ユーモラスに描かれており、中にはあの人?と推測できる人も登場する。プロ野球が舞台ではあるが、野球に詳しくない人でも人情モノとしても楽しめる作品。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
新潟アイビスというチーム名から
独立リーグの話だと思ってた。
1軍半の選手が独立リーグに行き
そこで見たもので再生していく話。
本当は2000本安打まで後一本で引退した
40代前半の新人監督が悪戦苦闘する話。
奥さんが要所要所を締めてて
ツンデレとみせかけて………
支えてもらうには自分から懐に飛び込まないとダメだよなーと。
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面白かった。もっと読んでいたかったという感想。筋の上では確かに必要なのかもしらんけど、恋愛話より野球の話を読みたかった。
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すんなりと読めた。
スポーツチームの課題がしっかりと描かれながら、読み物として面白かった。
ただスポーツの醍醐味までは踏み入れていないが、目的は監督の心情なのでそれはそれで良いかと。 -
プロ野球を引退したスラッガーが弱小球団の監督に就任。愛すべき人柄で悩み迷いながらチームとともに成長していく姿を描いたストーリーには素直に共感。初読みの作家さんで、偶然図書館の書棚で見かけ題名に惹かれて手に取った本だが、肩の力を抜いて楽しめる良作。
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さすがに本城雅人はうまいなぁ。人が成長していく姿が、しっかりと描かれていて、しかもライトな描きっぷりなのが素晴らしい。フラダンスの妻も素敵。
新潟アイビス応援するよ。続編あってもいいのにね。4.0 -
書きすぎるとネタバレになるから。
架空のプロ野球球団の新米監督の話かな。
普通にスーッと読めた感じです。
可もなく不可もなくって感じでした。 -
この作者にしては(野球物でも)暴力的なシーンがなくて良かった。でも美人広報とかテンプレ感は相変わらず。
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サッカーW杯が終わり、急遽、日本代表を任された西野監督についての「手のひら返し」がメディアやSNSで起こっています。主にハリルホジッチの戦術によるリーダーシップと西野のチームマネージメントによるリーダーシップとの対比で語られていますが、サッカーと野球の違いはあれ、主人公の宇恵監督は西野監督派かな。「部下が一生懸命訴えてきた時は、部下と同じ立場に立って喋ること。否定する場合は絶対に笑みは漏らさないこと。」なんか、サラリーマンでもそうかもしれない、としみじみ思います。「トリセツ」からの本城雅人ですが、本当、巧みな書き手ですね。