文士の遺言 なつかしき作家たちと昭和史

著者 :
  • 講談社
3.00
  • (0)
  • (1)
  • (5)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 40
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062205207

作品紹介・あらすじ

戦後を代表する作家たちは、「昭和」という時代をいかに見つめ、実際に生き抜いたのか──。

「歴史探偵」として知られるノンフィクション作家・半藤一利氏は、もともとは文藝春秋の名編集者として鳴らし、あまたの大作家を担当してきました。
 そもそも編集者になった経緯からしてユニーク。ボート部員だった大学時代に、高見順原作の映画に撮影協力したことから、「たった一度の縁」にもかかわらず高見順氏の後押しを頼ってみたり、入社8日目には、坂口安吾の原稿取りに行かされ、原稿がもらえずそのまま1週間坂口邸に泊まり込む事態になったり、破天荒な経緯を経て始まった若き頃の編集者人生。
 そして、大作家たちから直接受けた薫陶の数々。永井荷風、横光利一、伊藤整、司馬遼太郎、松本清張、丸谷才一、伊藤正徳、阿川弘之……昭和という時代を鋭く活写した彼らとの出会いと別れ、丁々発止のやりとり。作家たちの素顔を生き生きと描きながら、その秘められた「遺言」を今に伝える、作家論・作品論的エッセイ集です。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 著者の文友達との回顧録に思えます

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

半藤 一利(はんどう・かずとし):1930年生まれ。作家。東京大学文学部卒業後、文藝春秋社入社。「文藝春秋」「週刊文春」の編集長を経て専務取締役。同社を退社後、昭和史を中心とした歴史関係、夏目漱石関連の著書を多数出版。主な著書に『昭和史』(平凡社 毎日出版文化賞特別賞受賞)、『漱石先生ぞな、もし』(文春文庫新田次郎文学賞受賞)、『聖断』(PHP文庫)、『決定版 日本のいちばん長い日』(文春文庫)、『幕末史』(新潮文庫)、『それからの海舟』(ちくま文庫)等がある。2015年、菊池寛賞受賞。2021年没。

「2024年 『安吾さんの太平洋戦争』 で使われていた紹介文から引用しています。」

半藤一利の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×