輝ける場所を探して 裸でも生きる3 ダッカからジョグジャ、そしてコロンボへ
- 講談社 (2016年12月7日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062203616
作品紹介・あらすじ
再びはじまる
新しい途上国での挑戦。
不格好な珍道中が教えてくれる
夢の道の歩き方がここにある。
起業から10年。
「途上国から世界に通用するブランドをつくる」
という理念とともに、日本、台湾、香港で
28店舗を展開するまでになったマザーハウス。
代表・山口絵理子がバングラデシュ・ネパールに次ぐ
挑戦の舞台に選んだ国は、インドネシアとスリランカだった。
小さな村の職人たちのプライドを呼び覚まし、
土地に受け継がれる線細工の伝統工芸を
世界に通用するジュエリーへと導く姿を
リアルに綴った感動実話。
<こんな方におすすめです>
◎新たな一歩を踏み出す勇気がほしい
◎自分の個性を活かした生き方がしたい
◎社会とつながる仕事がしたい
<「裸でも生きる」とは?>
「途上国」という日本と全く異なる環境の中で、
マザーハウスを起業するまで、
そして起業後、時に涙しながらも様々な壁を乗り越えながら成長していく物語。
これまでのバングラデシュ編、ネパール編に続き、
今回綴られるのは、インドネシアとスリランカ。
ゼロからジュエリーを作りあげていく挑戦の物語です。
感想・レビュー・書評
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バングラデシュで途上国発信のバッグを作ることから始まった山口さんのストーリー第3弾。バングラデシュのバッグ、ネパールのストールに続き、今後はインドネシアとスリランカでのジュエリー制作のストーリー。マザーハウスは現状に満足せず、どんどん挑戦・進化を続けている。
山口さんが現場で0からリサーチ、職人との交渉・サンプル作り、自らも修行をする信念は創業時から全く変わらなくて、心から尊敬する。合理化・AI化時代の今、こういうやり方をとやかく言う人もいるかもしれないが、山口さんの信念に共感する人が世界中にいて、山口さんを応援している。きっと皆、合理化しすぎて味気ないこの世界で何か人の手・心を感じるモノを求めているのだと思う。
”多様性を表現する””人間の手でしか表現できないモノや価値を一つでも多く、この世界に残していきたい”という山口さんの言葉が強く心に残った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
バングラデシュ産のジュードという生地を使った鞄の売り上げが好調に伸び行く中、次に着眼した国がインドネシア。バングラとは異なる文化、国民性、職人さんの仕事に対する向き合い方。苦戦しながら、それでもこの国にしかない特産を世に広めることに全力を注ぐ山口さんの姿が鮮明に書かれている一冊。『やってみないとわからない』をモットーに、そして『0から1を生み出す』ことを生きがいとして活き活きと異国の地で新たな商品開拓に励む山口さんは、きっとMOTHER HOUSEを創立する宿命を背負って世の中に生まれてきたんだろうなぁと感嘆するばかり。この人は生涯私にとって憧れの存在です。
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【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
https://opc.kinjo-u.ac.jp/ -
「裸でも生きる」と言う著者の決意が、彼女の哲学になり、生き様になる。
芯ができた事で、新しい国で職人を見つけ、新しい物を作るという流れが、著者の中で確立されてきているように感じる。思いを、ゴールを、より明確に共有できるようになったのだと思う。
進歩していく姿が、読んでいて気持ち良い。 -
山口さんの本、3冊目。やっぱり行動的で心が弾んだ。素敵すぎる。マザーハウスの商品が欲しくなる。でもちょっと値がはる。お金を貯めて、買おうと思う。
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マザーハウス代表の山口絵里子さんの本。これで既刊本は全て読み終えました。
ジュエリー部門を立ち上げるまでの紆余曲折が書かれているのだけど、ビジネス本というよりエッセイのような感じ。彼女の人柄がにじみ出ていて読みやすいです。
これまでの本の中で何度も「私は普通の人で…」的な前置きがあったけど、やはり普通ではないと思う(笑)それでも、彼女の本を読むと『私にも何か出来るのではないか?』とか『私も私のするべきことを見つけたい』と思えてきて、前向きな気持ちになれます。 -
裸でも生きる1、2よりも成長している山口絵理子さん。
文化・価値観の違いを受け入れつつ、譲れないところマザーハウスの根幹となるような考えについては粘り強く共有し続ける。私ならすぐに折れてしまいそう。しなやかで強い山口さんに憧れます。
宝石のカット方法、1番輝くブリリアントカット本当にそれがいつも1番良いのか?既成概念にとらわれない、自分の頭で考え、自分の感じることを大切にする姿勢。私はきちんと自分で考えているのか、流されていないのか、問いかけるきっかけをくれる本です。 -
インドネシアのジョクジャカルタで、伝統工芸である銀細工との出会い。
そしてそこからオリジナルの金細工へ。
石の国スリランカのコロンボで、豊富な石を加工して作るジュエリー。
マザーハウスでジュエリーを取り扱うようになるまでのお話。
山口さんが様々国の幸福の価値観に触れ、生活のための銀細工ではなく、ものづくりに純粋に取り組む職人さんや -
マザーハウスを立ち上げた著者による第3弾。今回はインドネシア、スリランカでのジュエリー事業立ち上げにフォーカス。
先般第2弾を読破した際、著者のその後が気になり購入した。今までのドタバタこそなくなったが、会社が順調に立ち上がっているなか事業ポートフォリオを広げるべく、貪欲に0から1を産もうとする著者の姿勢は健在。清々しく読ませて頂いた。個人的に今回興味深かったのはインドネシアの2人の職人。同じインドネシア人でありながら、スタイルの全く異なる2人の職人。インドネシア人といえば○○だと型にはめがちだが、人によって性格やスタイルが違うのは万国共通なのだという当たり前のことを再認識した次第。