王様に恋した魔女

  • 講談社
4.06
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本棚登録 : 163
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (138ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062202527

作品紹介・あらすじ

舞台となる世界には、いくつもの国々があり、ときにお互いに争っていました。その世界には魔女もいて、魔女は忌み恐れられながらも、王様とともに国を守ることもありました。
 人々から追われながらも、国を守る。そんな魔女達の短編集です。
 10年以上に渡って、すこしずつ書きためてきた魔女の物語。未発表作品もふくめて、ここに結実しました。
 総ルビで、小学生にも読みやすい作りになっています。

 挿絵は、児童書で数々の挿絵を描いてきた、佐竹美保氏が担当します。

 柏葉幸子×佐竹美保の珠玉の魔女物語です。

感想・レビュー・書評

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  • りんご畑の作品が好きで読んでみたのですが、まったく作風が違って驚きました。守人シリーズを思わせる重厚感のある文体で、ストーリーは全然違うのに、作品の印象がよく似てます。杖殿というネーミングに見られるように日本風の舞台ですが、魔女狩りという西洋の要素があいまって、独特の世界観を生み出しています。短編ですが、同じ世界でおきた魔女の話を集めたもの。時代も50〜100年くらいの枠組みに収まると思います。

  • 人々から追われながらも、国を守る。
    そんな魔女がいた世界のお話。
    色々な魔女の生きざまが感じられる短編集です。
    最初、短編集だと知らずに読み始めたので、主人公や状況がコロコロ変わって読みにくいなと思っていました。
    「あ、短編集だったのか」と気付いてからは、一つ一つの話を楽しめるように…!

  • 「舞台となる世界には、いくつもの国々があり、ときにお互いに争っていました。その世界には魔女もいて、魔女は忌み恐れられながらも、王様とともに国を守ることもありました。
     人々から追われながらも、国を守る。そんな魔女達の短編集です。
     10年以上に渡って、すこしずつ書きためてきた魔女の物語。未発表作品もふくめて、ここに結実しました。
     総ルビで、小学生にも読みやすい作りになっています。」

  • 短編集は少しだけ繋がりがある
    恋もあり、仲間もあり、愛も生まれる素敵な本

  • さまざまな国の魔女をめぐる10の物語。

    すべての漢字にふりがながついているが、難しい語彙も多い。読解力の高い子には読み応えもあり、短時間で読める面白い話がたくさん入っているので、お得感があるのではないだろうか。

  • 国を守るとして杖殿と呼ばれた魔女たちをどの王様も欲しがっていた。杖殿を召し抱えるために大金をもいとわない。だから、一般の人々は魔女とわかると金貨欲しさに王様に突き出すのだ。しかし、杖殿として使えないとわかると魔女はすぐに処刑されてしまう。だから魔女たちは名前を名乗らず、人間の女としてひっそりと暮そうとする。また杖殿としてお城で暮らす魔女も、常にお城を守ることに気を配らなくてなならない。そんな時代(世界)の魔女たちのお話。
    短編集だが、世界観が統一されている。戦や処刑があるという設定ではあるが、実際にはその現場が出てくるわけではない。ゆったりとした世界観で楽しめる。

  •  騎士となった息子のために、戦いに参戦し杖をふるって国を守った魔女がいた。その魔女は、杖殿と呼ばれた。どの国も杖殿として魔女をほしがり、魔女の受難がはじまる。
     10のお話があって、その10話は同じ人が主人公というわけではなく、1つの世界観でゆるくつながっているといった感じ?

  • ものすごくよかった。
    どの話も好みすぎた。
    少しずつ繋がる短編連作。
    上質なおとぎ話のような小説だった。
    竜まきの姫君が、いじらしくて、もうほんとうに素敵!
    卵の話も、よかった。こもりうたがなんとも愛にあふれてる。
    たぶん表題に当たるお話の、魔女と王様は、個人的にはまさかでした。そうきたか!
    結構な人物が出てきたのに、どれも、どの魔女も、彼女の回りの人たちも、読了後、きちんと残るくらい印象的でした。
    今後も何度も繰り返して読みたい。
    図書館で借りてきたけど手元にほしい。

  • ★★★★★
    児童書の枠に収まりきれない魔女たちの恋の物語。
    女の子たちが恋をする前に読んでくれたらいいな。
    (まっきー)

  • 様々な魔女の姿を生き生きと描いた短編集。魔女といっても、ふつうの女性として暮らしたり、戦ったり、恋をしたり…。当たり前だけど、いろんな魔女がいる。

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著者プロフィール

児童文学作家。岩手県生まれ。東北薬科大学卒業。大学在学中に講談社児童文学新人賞を受賞し、『霧のむこうのふしぎな町』でデビュー。ファンタジー作品を多く書き続けている。『牡丹さんの不思議な毎日』で産経児童出版文化賞大賞、『つづきの図書館』で小学館児童出版文化賞、『岬のマヨイガ』で野間児童文芸賞受賞、『帰命寺横町の夏』英語版でバチェルダー賞受賞など受賞歴多数。


「2023年 『トットちゃんの 15つぶの だいず』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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