ヨーコさんの“言葉” それが何ぼのことだ

  • 講談社
4.13
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本棚登録 : 232
感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062200554

作品紹介・あらすじ

大好評! NHKの人気番組「ヨーコさんの“言葉”」書籍化第2弾、待望の刊行です! 
新聞各紙の書評などのほか、前作に感想の声が続々。「おもしろいのに感動」「ふしぎな力がわいてくる」「歯にきぬ着せぬほんとうの言葉」「吹き出したりもするけれど、心の霧が晴れた」「痛快なのに、泣けてきた」などなど。

全世界販売部数が300万部の大ベストセラー『100万回生きたねこ』の絵本作家にして名エッセイストの佐野洋子さん。そのヨーコさんの言葉を、絵で伝える今注目のイラストレーター北村裕花さんの250点近い絵も、オールカラーで収録。
第2弾では、いよいよ要望が多い「フツーに死ぬ」も収録。『100万回生きたねこ』誕生に込められたヨーコさんの切ない想いが明かされる「二つ違いの兄がいて」も読めます。
そのほか、「せめてこれ以上、誰も何も考えないで」では、日常のささいな喜びの見つけ方からご機嫌で生きていく秘訣が。「あーつかれた」ではなぜか、美人より不美人のいる社会が豊かだと判定。「これはペテンか?」で、年をとっても惑うのはどうして?とヨーコさんは戸惑い、人生は40歳からかもしれないと喜ぶ。番組でも人気が高い1本の「貧乏人の品性」は、美大生時代の貧乏な同級生が登場。ズボンのベルトが買えない男、ズボンがひとつしかなく洗濯したらパンツ一丁で待つ男……他、読めばみるみる心が自由になるイラストエッセイの数々。その中でヨーコさんはときに、「私が一番嫌なのは、これが真実、これが真実とわめく事である」と釘を刺す。
本作は、人生に何が大事か、変哲のない人生の重みを、おかしく優しく、けれども鋭い視点で教えてくれます。

感想・レビュー・書評

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  • 佐野洋子さん2冊目

    「100万回生きたねこ」の誕生話が読めた♪

    今回は「ブス度申告書」で涙出るほどワロた!
    ブスが居るから美人もおって世界は多様化して潤ってるってことになるほど!
    私も少しは世界の役に立ってるんかもな( ´∀`)

    ふとした拍子になんか読みたくなる本やなぁ〜♪

  • 便利になり過ぎた世の中を憂うが、近所の郵便局へ行くのに車を使う。
    六十三歳でも四歳でも九歳でも、雪が降って嬉しいときに年齢は関係ないと言う。

    はいはいをしているころから知っている友人の死。大人になる前に亡くなった兄との記憶。愛する飼い猫の死。
    佐野洋子さんが死について想うこと。

    パワフルな佐野洋子さんの言葉と、コミカルな北村裕花さんの挿絵がどちらも素晴らしかった。とくに佐野洋子さんの飼い猫、フネの表情がとてもチャーミングだった。
    死が目の前に現れたとき、自分も死を受け入れた目をしながらフツーに死にたい。そんなふうに思った。

  • 帰省中実家本棚。モタさんの言葉を数年前に読んだ。母の本棚でヨーコさんバージョン3冊を見つけて思わず手に取る。世界を斜めから見ているようで正面からぶつかっているような気もする文章。価値観は人それぞれで、幸せの形は人それぞれだよねと感じるようになった最近。本やネットや様々な表現、媒体を通して様々な価値観や考え方に触れることが楽しい。自分の頭で考えるための引っ掛かりをもらえる。そして、その文章や表現はきっと作者の中の一部で、ここで表現されていること以外のものも多いのであろうことを想像する。それで何になるのかはわからないけれど、考えることは楽しい。2020/1/4

  • 5です。しみます。
    「人間は月まで出かける事が出来ても
    フネのようには死ねない」
    死が訪れない人なんてただの一人もいないのに。
    ちょっと早かったり、ちょっと長かったりするだけで。その気配を感じた途端びくびくしてしまうのは人間だけなんだろう。
    大事な人を見送った先月、怖くても苦しくても、最期のその瞬間は、あたりまえを静かに受け入れるフネのようになれるんだと思えた。たとえそうじゃなかったにしても、そう思わせてくれた優しさにとことん感謝。
    私にも必ず訪れるその瞬間、こうありたいとしみじみ思う。人生最期の目標はフネである。

  • 2023年6月19日
    佐野洋子 文
    北村裕花 絵
    絵と文のマッチ度高い。
    佐野さんが描いた絵じゃなかったのねー。
    絵に惚れた

  • ヨーコさんの言葉が好きだ。

  • 今回も、これもまたとてもよかった。初めて、自分がどんなおばさんになりたいかを具体的に考えて、おばさんになるのも悪くないなぁと思いました。佐野さんありがとう。

  • やっぱり素敵な人ですね、、、

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    大好評! NHKの人気番組「ヨーコさんの“言葉”」書籍化第2弾、待望の刊行です! 
    新聞各紙の書評などのほか、前作に感想の声が続々。「おもしろいのに感動」「ふしぎな力がわいてくる」「歯にきぬ着せぬほんとうの言葉」「吹き出したりもするけれど、心の霧が晴れた」「痛快なのに、泣けてきた」などなど。

    全世界販売部数が300万部の大ベストセラー『100万回生きたねこ』の絵本作家にして名エッセイストの佐野洋子さん。そのヨーコさんの言葉を、絵で伝える今注目のイラストレーター北村裕花さんの250点近い絵も、オールカラーで収録。
    第2弾では、いよいよ要望が多い「フツーに死ぬ」も収録。『100万回生きたねこ』誕生に込められたヨーコさんの切ない想いが明かされる「二つ違いの兄がいて」も読めます。
    そのほか、「せめてこれ以上、誰も何も考えないで」では、日常のささいな喜びの見つけ方からご機嫌で生きていく秘訣が。「あーつかれた」ではなぜか、美人より不美人のいる社会が豊かだと判定。「これはペテンか?」で、年をとっても惑うのはどうして?とヨーコさんは戸惑い、人生は40歳からかもしれないと喜ぶ。番組でも人気が高い1本の「貧乏人の品性」は、美大生時代の貧乏な同級生が登場。ズボンのベルトが買えない男、ズボンがひとつしかなく洗濯したらパンツ一丁で待つ男……他、読めばみるみる心が自由になるイラストエッセイの数々。その中でヨーコさんはときに、「私が一番嫌なのは、これが真実、これが真実とわめく事である」と釘を刺す。
    本作は、人生に何が大事か、変哲のない人生の重みを、おかしく優しく、けれども鋭い視点で教えてくれます。
    http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062200554

  • 前の本に続いて読んでしまいました。

    歳をとっても自分の中に4歳の自分や9歳の自分がいるという話が好き。
    小さい頃思っていた大人と今の自分のギャップって誰もが感じることだと思う。

  • 佐野洋子は、ほとんど読んだので、この本を見た時も、「上手い商売やってるな」くらいにしか思わなかった。
    が、手に取って読んでみると(もちろん読んだことのある文章ばかりなのだが)改めてグッときた。
    構成が上手いんだな。

    佐野洋子のエッセイにはすごい言葉がたくさん詰まっているのだが、あまりにたくさんあるので、記憶している言葉が、どの本のどのエッセイに入っていたか思い出せず、探しているうちに夢中になって読みふけり、「ああやっぱり佐野洋子、すごい」とは思うものの、結局探していた文章にはたどり着けなかったという経験がある私としては、画期的な本だった。佐野洋子の文章ををこういう風に整理して、絵をつけて見せることによって、またあらたな読者が生まれるし、佐野洋子の唯一無二の表現を再び味わうことができる。
    絵も原文の雰囲気を壊さない。

    NHKの番組を書籍化したとあるが、この絵を見せつつ、ナレーションで文章を読むのだろうか?だとしたら本の方が、佐野洋子の肉声を想像できていいなあ、と思った。
    佐野洋子を知らない人にプレゼントするのにも向いている。(もうちょっと安ければ良かったかな、とは思う。)

    勿論巻末に出典があり、それぞれの言葉がどの本に載っているかもわかるので、読み返すのにも便利。

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著者プロフィール

1938年、北京生まれ。絵本作家。ベストセラー『100万回生きたねこ』のほか『おじさんのかさ』、『ねえ とうさん』(日本絵本賞/小学館児童出版文化賞)など多数の絵本をのこした。
主なエッセイ集に、『私はそうは思わない』、『ふつうがえらい』、『シズコさん』、『神も仏もありませぬ』(小林秀雄賞)、『死ぬ気まんまん』などがある。
2010年11月逝去。

「2021年 『佐野洋子とっておき作品集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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