チーム・ブライアン

  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062191739

作品紹介・あらすじ

羽生結弦を頂点に導いた男。
フィギュアスケート世界最強コーチが明かす、綿密な戦略と熱い戦いのストーリー。

オーサー&ユヅル対談収録!

本書の目次
序 章 ブライアン・オーサー&羽生結弦 師弟対談
第1章 ミスター・トリプルアクセル
第2章 キム・ヨナ
第3章 ユヅルとハビエル
第4章 ソチオリンピック
第5章 チーム・ブライアンのコーチング
終 章 ソチオリンピック後、未来へ

感想・レビュー・書評

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  • フィギュアスケート世界最強コーチが語る、愛弟子たちの熱き闘いの記録!
    オリンピック(バンクーバー,ソチ)金メダルへの道のりと戦略、その舞台裏など。

    技術的な指導について、決して型にはめるような教え方はしない!というのが意外だった。
    このジャンプはこうだから自己流はやめましょ~っていうんじゃなく、生徒一人ひとりのクセを見て最善のスタイルを探し,個性を活かすということ。
    この方法なら自主性が育まれそうだし、何より、師弟で一緒につくりあげてきたものなんだっていう感慨があって、いいなと思った。

  • こちらが前作だったのか。。

    一番印象的だったのが 人生で一番ラッキーだったのが、帰る家、素敵な家族がいた事 という作者の言葉。
    確かに、どういった親で、家庭環境で、というのは誰もが同じものをもてるわけでないし。。。と考えさせられた。

    キムヨナ時代が割と詳しく書かれていて
    彼女を先に指導したからこそ、フェルナンデス、羽生を今こうやって指導出来るようになったのかもしれない。
    先に羽生だったらまた違ったかもしれない。
    更に、オーサーコーチのオリンピックのメダルの色が違ったら、また違うキャリアを歩んでいたかもしれない、と

    人生は本当に一期一会で、タイミングが違えば全く違う人生になるのだなぁ、と。。。


    選手たちは色々なものを犠牲にして、それこそ友人との遊び、家族との触れ合い、 人付き合いよりも練習をしているわけで
    そんな中、フレンドリーで尊敬しうるコーチ陣に恵まれている事は凄く喜ばしい事。

    今回のピョンチャンオリンピック。
    この2作で描いたのとは違う、軌道修正が必要だった羽生の怪我、フェルナンデスのグランプリファイナル出場ならず、
    それらを踏まえての3作めを是非読みたい。

  • プーさん抱えるブライアンのビジュアルがたまらん可愛いのですが、お人柄も良いなんて!にじみ出てるか。
    映画の写真超絶男前。観たい…。

  • 羽生選手のファンではないのですが、フィギュアスケートを割とよく見ているため、これまで金メダリストを2人も育てたオーサーコーチとはどんな人でどんな考えを持っているのか…と言う点に興味を持ちまして読みました。

    本の内容は、羽生選手との会話(対談と言う感じではないです)、オーサー自身の生い立ち、キム・ヨナさんとの日々、チームブライアンについて…などです。

    あくまで感想ですが、読後は非常にハートフル・暖かい気持ちになりました。
    彼がとてもフィギュアスケートを好きで、そこで出会う人々に非常に感謝をしながら過ごしている事が伝わってきますし、選手一人ひとりの事を考えて(勿論全ての選手に四六時中とは言いませんが)チームとして組織として対応していく事の素晴らしさが伝わってくる本だと思います。

    私自身はフィギュアスケートはやりませんが(苦笑)こういうコーチに出会ったら色々と変わるんだろうな、と思いました。

  • 羽生結弦くんのコーチでもあるブライアン・オーサーさんの本です。
    ソチオリンピック後の話を収録していて、ゆづくんとの対談もありました。

    モロゾフさんの本などとは違って、すっごくチームワークの話を中心にしていました。
    キム・ヨナちゃんとハビエル・フェルナンデスくんについても誌面が多く割かれていたよ。

    やはり一流のアスリートを作り出すには、本人の素質だけではなくてそれを支える家族やしっかりとしたチームが必要なのだな。
    ゆづくんは素晴らしい環境で練習をしているのだな…と思いました。

    オーサーさんの謙虚な人柄がとても良かったよ。
    一流の選手だったし、一流のエンターテイナーだった経験もあるのだろうけれど、やっぱり人柄が良いんだろうなぁ~。
    末っ子ならではの良さもあるように思いました。

  • 現在の羽生結弦選手のコーチを勤めるブライアンオーサーの本拠地、カナダのトロントにある彼のチームの発足から2014-2015シーズンまでを語る。
    ブライアンがフィギュアを初めてからオリンピック銀メダリストになり、引退して初めての教え子となった、キム・ヨナがトロントにやって来た下り、そしてバンクーバーオリンピック後、ハビエルと羽生の二人を受け持ち、ソチオリンピックシーズンまで。
    ブライアンコーチの視点で語られる選手の個性とか、ブライアンが大事にしているスケーティングの基礎と選手自身の持ち味を尊重するやり方はとても手間暇がかかると思うけど、でも素晴らしいと思う。(ちゃんと予算に応じた指導プランを立ててもらえるというのはすごい!!)
    読んでいくと、やはり最初の教え子であるキム・ヨナのことや韓国のスポーツ文化に対する記述も多い。韓国文化の考え方に戸惑ったり、キム・ヨナがチームを離れた時の状況に腹が立ったりしただろうに、決して文中に悪感情を匂わせない。(これは翻訳者の力もあると思うが。)
    これからの羽生とハビエルのH&Hコンビをどう育てていくのか、今後のシーズンの演技で見てみたい。

  • スポーツ選手の本はいろいろ読みましたが、コーチの本は、そういえばあまり読んだことがない気がします。

    ブライアン・オーサーがコーチとしていかに優れているか、よくわかりました。
    やはり、コーチは、コーチの形にはめ込むのではなく、教えられる側のよさを活かすことが大切ですね。
    そのことを改めて感じた1冊でした。

  • 各自の得意分野を上手く生かしたこのチームはよくできた組織だなと思った。でもとてもシステマチックな組織ではあるけれどその中にきちんと個々の選手に対する情があるところがよい。
    ハビエルに関する話で、彼に対する評に谷底に落としたら這い上がらず落とされた底で暮らせちゃう子とあって納得の観察力と思ってしまった。そんな彼がチーム・ブライアンの所属となったことで結果もついてきてよかったなと思った。
    興味深いのはキムヨナの話。オリンピックに向けてチームがここまで戦略をめぐらせ対応してきたことが凄い。ユナの努力と才能と本番での強さが前提にはあるが、このチームの支えがあればこその勝利だったことがよくわかる。
    ソチオリンピック後パトリックと無言でハグした話は不意打ちで少し泣けてしまった。ソチオリンピックの男子シングルは残念な演技が多い試合で観ている側も残念だったけど、選手や関係者は当たり前だけどそれ以上に残念で無念ですよね。あらためて胸が痛む。

  • 羽生選手のブルーレイ『覚醒の時』に収録されている試合映像やクリケットクラブでの様子を再生しながら読みました。そのときの裏事情を知ってから映像を見ると、あ、この文章はここの試合のこのときか!っていうのがわかってとても面白かった。
    ヨナ選手に関しては個人的に思うところは多々ありますが
    ・・・
    羽生選手との師弟対談もとてもよかったです。

  • 【コーチ力】
    会社でも管理職は部下のために「良きコーチ」にならなければならないといいますが、日々起きるさまざまな出来事に翻弄されて、コーチに徹することができてない状況です。

    すばらしいコーチは選手を優勝させることに専念します。すべてが選手のためです。

    そこまで部下のために徹することができていないのが、一般の管理職のようにも感じます。また、コーチはひとりあるいは多くても二人の選手を見るだけですが、管理職は5人から多いときには20人の部下がいる部署もあります。到底スポーツのコーチのような振る舞いはできません。

    しかし、「部下のための良きコーチ」という気持ちは常にもっておくべきです。部下を優勝させるそれが管理職の仕事です。(←できてないので自分にいいきかせている。。。)

    自分ではなく利他の精神です。
    今日は誰を幸せにしようかな!

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著者プロフィール

フィギュアスケートコーチ。1961年カナダ生まれ。フィギュアスケート男子シングルの選手として、1984年サラエボオリンピック、1988年カルガリーオリンピックの2大会連続で銀メダルを獲得したスーパースター。引退後はプロスケーターとして人気を博し、2006年、キム・ヨナの指導をきっかけにコーチに専任した。現在はカナダのトロント・クリケット・スケーティング&カーリングクラブを拠点に、男子シングルの羽生結弦、ハビエル・フェルナンデス、ジェイソン・ブラウン、チャ・ジュンファン、女子シングルのエフゲニア・メドベージェワらの指導にあたる。キムが2010年バンクーバーオリンピックで金メダル、羽生が2014年ソチオリンピックと2018年平昌オリンピックの2大会連続で金メダルを獲得した。

「2018年 『チーム・ブライアン 新たな旅』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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