夕張再生市長 課題先進地で見た「人口減少ニッポン」を生き抜くヒント
- 講談社 (2014年10月21日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062191401
作品紹介・あらすじ
2040年には、523の市町村の人口が1万人を割り、まちが消滅するという衝撃的な報告が話題になっています。人口減少ショックが日本を覆い、行政サービスの低下、経済規模の縮小、年金破綻、行きつく先は「地方消滅」「日本の消滅」だと喧伝されています。
悲観論がかまびすしい中、<世界で類を見ない課題先進国・日本の課題先進地>で、まちの消滅と闘っている若者がいます。30歳で財政再生団体・夕張市の市長になった鈴木直道氏です。
就任以来、財政破綻による巨額の借金返済、1万人を下回る人口、日本で最も高い高齢化率46.9%、全国最低の15歳以下の子供の数、過酷な自然環境……「ニッポンの未来」を先取りし、これ以上ないと言うくらいのハンデを背負った環境下で、コンパクトシティ化と住民参加型のまちづくりを推し進め、新しい夕張のカタチを見出そうと奮闘しています。
その挑戦には世界が注目し、2013年には「世界経済フォーラム」からヤング・グローバル・リーダーズに選出されました。これから世界が直面する課題に真っ先に取り組んでいる若者だとして、その期待を一身に背負っているのです。
CBMによるエネルギー問題解決、新公共交通DMVの導入、夕張メロンの海外輸出を実現、 若さとアイデアで前だけを向いて進む青年は、日本の未来を変える可能性を秘めています。すべての日本人必読の1冊です。
感想・レビュー・書評
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今、夕張の現状に思いを馳せている人ってどれくらいいるのかな。著者も夕張市長から北海道知事へと転身した。財政再建は道半ば。それでも、希望にあふれる内容だった。地方自治は、かくありたい。
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コロナに立ち向かって活躍されている現北海道知事鈴木直道さんの夕張市長の頃までのノンフィクション。
年が近い方が書かれていることもあってとても読みやすかった。
政治を進める上ではアンチも存在するだろうが、反対する人に十分に説明して理解を求めるべく時間や労力を惜しまない様子に好感を持った。
なぜそれができないのか?なぜそれをしなければいけないのか?の説明は民間人でも顧客に対して必要なところだろう。
結構サラッと読めてしまったのでまた今度時間をかけて読みたい。 -
夕張の再生について興味があり、手に取った。
鈴木元市長、現知事の考えが報道などで語られることはあまりないが、この本にはその思いがしっかりと詰まっている。今後は北海道活性をどんどん推進していただきたい。 -
東京都職員から夕張市長、そして2019年の知事選で北海道知事になった鈴木直道氏の、夕張市長としての本。
いろんな評価があるようだが、氏が東京都職員として派遣されていた期間で地域に溶け込み、自ら二年目を志願し、市民から市長への待望論があったということはまぎれもない事実であるわけで、積極的に動く人にはやはりチャンスが来るんだと思った。頭と体を動かす、ということが政治家には求められるのだと思う。 -
夕張!地方再生!真っ直ぐな道直道くん。良い本だった、
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都庁職員という安定した地位を投げ打ってまでも夕張市のために働きたいと市長になった鈴木直道市長。自分とあまり年齢が変わらないのに、なぜそんなことを考えたのか興味があって読んだ一冊。行動力はもちろんのこと、しっかりと住民の意見に耳を傾けて、事業を進めていくところは素晴らしいなぁとただただ感心した。
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著者(市長)には手間かもしれないが、是非、続刊をお願いしたいかと思います。
確かに、夕張ならではの成功例もあるかとは思いますが、『取り組む意識の作り方』を知っているのと知らないのでは、全然違うかと。
縮んでいく日本の中で、新しい自治の形が見えて来るかもしれません。
引き続き、関心を持って見続けたいかと。
というより、我が田舎も何とかしないと…。 -
151028読了
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大崎Lib
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1/28読了。「地方創生」と「再生」のヒント満載。行政の仕事を本気でやるのは並大抵の気持ちでは出来ないものだと思う。若い夕張市長を応援したい。