こんちき号北極探検記 ホッキョクグマを求めて3000キロ

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 115
感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062178099

作品紹介・あらすじ

餌を求めて遠泳するホッキョクグマ、60万羽のウミガラス、4万年前の空気の音…。厳寒地に生きる野生の動物たちの、ほんものの「いのち」の姿。

感想・レビュー・書評

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  • 大人の絵日記!手描きのイラストと文字がたくさんあって、読むのが楽しい!自分も一緒に北極へ行っている気分になれた!
    全ての日付, 天気, 気温, 風の強さ, 太陽の位置を書いてくれたら星5だった。

  • 「どうぶつえんガイド」をこどもと一緒に読んで以来、大ファンになりました。あべさんの、動物に対する目線が好きなのです。この本ではこんちき号のメンバーもオリジナルな目線で(酒を飲むか飲まないかの分類)紹介しています。「安いカメラでいい写真を撮る」吉本さんって・・・(笑)
    さて、いざ北極へ。残雪にいろいろな模様を読み取ってスケッチしたり、いろいろな形の氷山、その音を表現したり、写真とはちがう、絵描きならではの視線が楽しめます。60万羽ものウミスズメを、こんなふうに描かれたら、写真では太刀打ちできないかも(笑)
    ゆるそうなスケッチだけれど、しっかり北極のリアルを感じることができます。
    探検は、一度だけ。だから北極はおしまい(カッコイイ!)というあべさんは、シロクマや北極の物語を紡ぎ始めています。

  • 元・旭山動物園の飼育員であり、絵本作家のあべ弘士さんとほか10名のクルーたちの北極探検の記録です。

    あべさんが現地で描いた絵はのびのびとしていて、北極の自然や動物の姿を浮き上がらせます。
    巨大な氷河がきしんでたてる音や、60万羽ものウミガラスのコロニーなど、そのスケールに圧倒されました。
    ページから音やにおいまでが感じられるようなのです。
    シロクマやアザラシ、クジラやトウゾクカモメなどなど、北極が抱く生命の多様さにも改めて気づかされました。

    そしてクルーたちの旅の楽しそうなこと!
    呑んべえばかり勢ぞろいした探検隊、お酒が足りなくなったエピソードについ笑ってしまいました。
    海でとったワカメとありあわせの調味料で、ワカメの酢味噌あえを作ったり。
    旅を満喫している様子がいきいきと伝わってきました。

  • 元旭川動物園職員のあべさんが、2011年6月に1か月かけて、大型ヨットで北極へシロクマを見に行った時の観察日記。
    写真家・博物学者・TVカメラマンなど6名の日本人と、オランダ人の船長・スウェーデン人の船員・イタリア人の女性コックと一緒にめぐる夏の北極。
    それぞれお目当ての動物(プランクトン?)を求めて、氷の海をめぐります。
    あべさんの細かい観察と、シロクマやクジラなど北極海の動物たちに注がれる優しいまなざしとイラストに満ちています。動物園では決して見られない動物たちののびのびとした所作に感動しているあべさんに、感動しました。

  • 絵が豊富で漢字にルビが多くついているので子供でも読めるが、酒飲みの気持ちが随所に書かれているなど、大人の方が読んで共感できそう。

  • <信州大学附属図書館 中央図書館のコメント>
    コロナ禍でなくてもそうそう行けない場所、北極。本書は、北緯79度のスバールバル諸島から始まる約ひと月の船旅を記録した絵日誌です。 ユーモアたっぷりの文章(「焼き芋のように転がるアザラシ」(!?))と毎日欠かさず描かれたスケッチには、旭山動物園の飼育係だった著者ならではの観察眼が光っています。 未知の世界を旅する楽しさはもちろん、北極の自然の豊かさやそこで生きるものたちへの驚嘆がひしひしと伝わってくる1冊です。

    ◎信州大学附属図書館OPACのリンクはこちら:
    https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB10236693

  • <信州大学附属図書館 中央図書館>
    コロナ禍でなくてもそうそう行けない場所、北極。本書は、北緯79度のスバールバル諸島から始まる約ひと月の船旅を記録した絵日誌です。 ユーモアたっぷりの文章(「焼き芋のように転がるアザラシ」(!?))と毎日欠かさず描かれたスケッチには、旭山動物園の飼育係だった著者ならではの観察眼が光っています。 未知の世界を旅する楽しさはもちろん、北極の自然の豊かさやそこで生きるものたちへの驚嘆がひしひしと伝わってくる1冊です。

  • 信州大学附属図書館 中央図書館の推薦図書です。
    推薦コメントは館内に掲示しております。ぜひご覧ください!

  • この夏にこの本と出会えてよかった!
    自分も大氷河と白クマたちに出会えた気分
    ラフな絵柄だけどイメージできる(^^)

    北極は白青黒しか必要なかったとの事
    たまに入る虹いろ色鉛筆がいいアクセントですね

  •  北極へ行く、て大変なことだと思うけど。
     写真じゃなくてイラストていうところがいいね。

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著者プロフィール

1948年、北海道旭川市生まれ。旭山動物園で飼育係として25年間勤務した後、絵本作家に。『あらしのよるに』で第26回講談社出版文化賞絵本賞、第42回産経児童出版文化賞JR賞受賞(1995年)、『ゴリラにっき』で第48回小学館児童出版文化賞受賞(1999年)、『ハリネズミのプルプル』で第14回赤い鳥さし絵賞受賞(2000年)、『クロコダイルとイルカ』で第23回けんぶち絵本の里大賞大賞受賞(2013年)、『宮沢賢治「旭川。」より』で第63回産経児童出版文化賞美術賞受賞(2016年)。そのほか絵本多数。

「2023年 『あてっこ どうぶつずかん だれ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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