おまえさん(上)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 693
感想 : 82
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  • Amazon.co.jp ・本 (514ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062172523

作品紹介・あらすじ

痒み止め薬「王疹膏」を売り出し中の瓶屋の主人、新兵衛が斬り殺された。本所深川の"ぼんくら"同心・井筒平四郎は、将来を期待される同心・間島信之輔(残念ながら醜男)と調べに乗り出す。その斬り口は、少し前にあがった身元不明の亡骸と同じだった。両者をつなぐ、隠され続けた二十年前の罪。さらなる亡骸…。瓶屋に遺された美しすぎる母娘は事件の鍵を握るのか。大人気"ぼんくら"シリーズ第三弾。あの愉快な仲間たちを存分に使い、前代未聞の構成で著者が挑む新境地。

感想・レビュー・書評

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  • 瓶様。
    怪しいぞ、ほかの何より面妖だろう。何があるのかは上巻ではわからない。

    わりと地味な事件を、地道に調べて抑え気味な話になっています。
    今回は見た目の美しさ、醜さもテーマになっているのかな。
    引き続き下巻読んでます。

  • 宮部みゆき
    講談社 (2011/9/22)

    かなりの長編ですが全く退屈知らずに読みました
    やはりとってもおもしろかったです
    ちょっと「できすぎ」の少年が心配です

    「ぼんくら」「日暮らし」まだ続くのでしょうね
    楽しみです

    ≪ 想い秘め だれを呼ぶのか おまえさん ≫

  • 大好きなぼんくらシリーズ、第三段!
    弓之助とおでこの成長が素晴らしい。
    ちょっとさびしいけど(笑)。
    今回も、ご隠居・源右衛門、医師の玄徳先生、女差配人おとし、河合屋三男・淳三郎など、楽しいキャラが新登場。
    同性としては佐多枝さんの蔓具合にイラっとするけど、これは登場する女たちがみんなわかってる通り、やっかみ半分なんだろね(笑)。
    事件は複雑で、それにプラスして起こる出来事もたくさんあって、読みごたえたっぷりの一冊!
    ただ、私的には、枝葉の出来事が多くて気が散る?し、前出の登場人物もてんこ盛りで登場するのがなんともウザ、いや、少々煩わしいかも。
    でも、こういう枝葉を短編で別冊にすると、それは味気なくなっちゃうのかな。

  • 源右衛門爺さんがいい味出してます。

    『うっかり水をくぐったままほったらかされてそのまま乾いて
    しまったちりめんのようにくしゃくしゃ』な爺さま

    今回も登場人物が多いけれど、人物紹介に愛嬌があって好きです。

  • こんなに長いけれど、少しずつ展開する宮部ワールドをゆっくりたどって、話は後半へ。

  • ハズレがないね。ただちょっと説教くさい。初登場の弓太郎の兄がいい感じ。

  • 何気なくテレビのザッピングをしていて、BSのある局で手が止まった。ああっ!井筒平四郎だ!
    『必殺仕事人』が放映されていたんでした。藤田まこと演じる中村主水…、平四郎のモデルなんじゃないかと思えるくらい、キャラが同じ。人殺さないけれど。藤田主水を思い浮かべながら、またシリーズ最初から読み返してみたい。 (2017-11-10L)

  • 「ぼんくら」「日暮し」シリーズらしい。
    らしい。というのは、私が覚えていないから。
    読んだのに、全く覚えていない。。。

    そして、なんだか、話にのめりこめず、ものすごい時間がかかってしまった。
    でも、なんとか読み切ったので下巻も読む予定。

  • 一見すると連続殺人っていうヘビーな内容なのに、ぼんくらのおかげでふわ〜っとした雰囲気の中で進んでいく。ぼんくらと日暮らしを読んだのが前すぎて忘れ気味だったけど、その2作を知らなくても楽しめます。そして弓之助が可愛すぎる。上巻だけで謎が解けかけてる感じもするけど、下巻も同じくらい分厚いから、一体どんな展開になっていくのか楽しみ。

  • 2017,5.11

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著者プロフィール

1960年東京都生まれ。87年『我らが隣人の犯罪』で、「オール讀物推理小説新人賞」を受賞し、デビュー。92年『龍は眠る』で「日本推理作家協会賞」、『本所深川ふしぎ草紙』で「吉川英治文学新人賞」を受賞。93年『火車』で「山本周五郎賞」、99年『理由』で「直木賞」を受賞する。その他著書に、『おそろし』『あんじゅう』『泣き童子』『三鬼』『あやかし草紙』『黒武御神火御殿』「三島屋」シリーズ等がある。

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