- Amazon.co.jp ・本 (546ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062161664
作品紹介・あらすじ
山梨県内で発生した致死率百パーセント近い新興感染症。生還者のウィルスから有効なワクチンが作られ拡大を防ぐが、発生当初の"竜脳炎"感染者で意識が戻ったのは、三名だけだった。病院内での隔離生活を続ける彼ら三名は、「後遺症」として不思議な能力を身につけていることに気づき始める。壮大なる井上ワールド、驚愕の終末-。
感想・レビュー・書評
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新しいタイプの夢落ちでした
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めっちゃおもしろかったのに、最後にこれで終わり?って感じだった。
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ラストまで読んで、まさかここまでSFチックにもっていく展開だとは思ってなかったので、少し意外・・・むしろ期待した展開ではなくてなんとなく自分の中でどのあたりの評価にもっていくのかが難しいです。とことんシリアス、リアリティに突き進んで欲しかった。展開が気分にハマれば、いい感じに落ち着きそうなんですが。
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予想外の展開が続き、ラストは「そう来たか」ってのが正直な感想。
岡嶋二人時代の名作(「クラインの壺」等)や、独立後の「ダレカガナカニイル」を髣髴させるSF系のエンターテイメント小説で、純粋にストーリー展開を楽しむことが出来た。
本の物理的なぶ厚さに対し、内容的にむしろあっさりし過ぎの印象もあり、割とすぐに読み終わってしまったのが、ちょと残念。 -
未知のウイルスによって超能力に目覚めた主人公たちの話。作中に登場するドラゴンウイルスは致死率100%、のちに投薬によって20%まで下がるが一歩違えば新型コロナもこうだったのではないかと思う。作中の一般市民の行動もコロナ禍とほぼ変わらず、人間の限界を感じた。超能力を得てからの変化を丁寧に書かれていて、未知なる力を得たらいいことばかりでなくマイナス点も受け入れなければいけないのだなと感じる。最終的にどう話をまとめるのかと楽しみにしていたが、自分的には納得できずこれだけ長い作品なら最後も丁寧に書いてほしかった。
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致死率100%というウイルスが発生した。感染しながらも奇跡的に意識を取り戻した三人がいた。三人は病院での隔離生活を続けながら自分たちに特殊な能力が備わったことを知る。パンデミックとSFの融合でファンタジックな側面もあります。とにかくストーリに引き込まれて一気に読めました。超能力の描写とかやっぱり上手くて、場面場面がリアルに思い描けグイグイ惹きつけられました。
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ウイルスとの戦い?と思ったらそうでもなくて。
最後の終わり方も肩透かしを、食らった感じでした。 -
【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
https://opc.kinjo-u.ac.jp/ -
致死率はほぼ100%で後遺症が超能力の発現という特殊すぎるドラゴンウイルスの生き残りの話。
パンデミックがシャレにならない今の時期に微妙な感情で揺れつつ読んだ。
本当にあっという間に世界に広がるんだよなぁって今ならわかるし、人々は思ったよりも賢くて愚かだとも分かってしまって本当に複雑。
コロナ前に読んでたら違う感想だったのだろうけれど、感染症に気を取られちゃって。
でも最後にそっちに目覚めたかーって話がちょっとだけ良かった。