キャパになれなかったカメラマン ベトナム戦争の語り部たち(上)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (466ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062149655

作品紹介・あらすじ

1965‐75年、大型TVカメラを肩に戦火の一〇年を駆け抜けた日本人がいた。人呼んで「カミカゼ・トニィ」!TVカメラマンが追ったベトナム報道の全貌。

感想・レビュー・書評

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  • アメリカ・ABCのニュース・カメラマンとしてベトナム戦争に従軍した
    著者の回想録である。

    「アメリカ人はニックネームを付けるのがうまい。ベトナムの軍用地図
    なんか、自分勝手に地名を書き換えている。他人の国に来てどうかと
    思うけれど、読みやすく、覚えやすいようにする軍事上の目的のため
    もあるらしい。」

    世界はアメリカ中心に回っているんだものなぁ。

    枯葉剤で不毛な土地を作りだし、ナパーム弾で焼き払い、カンボジア
    まで戦線を広げた挙句に「ベトナミゼーション」とか言って、「あとは
    ベトナム人同士で頑張ってね♪」と撤退。

    今回のイラク撤退も似たようなものか。そして、次はアフガニスタン?

    「無責任」と書いて「アメリカ」と読む。

  • 戦場カメラマンの生態。戦場の息づかいが伝わってきます。命の大切さを伝える写真を撮ることが目的であろうが、自らは命をかえりみないのだ。

    九州大学:たけ

  • ベトナム戦争のお話だと思って 読まない方がいいかもしれない下巻につづく

  • 上下巻読了。
    沢田教一のところがやはり読み応えがある。
    戦争では何も生まれないなぁとつくづく思った。

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著者プロフィール

1938年沖縄県に生まれる。1965~75年、毎日放送(大阪)を経て、米ABC放送サイゴン支局のTVカメラマンとしてベトナム戦争を取材。その後、西独・ボン特派員、ニューヨーク本社勤務。米国籍を取得。2006年定年退職。2009年、『キャパになれなかったカメラマン――ベトナム戦争の語り部たち』で第40回大宅壮一ノンフィクション賞受賞。他の著書に『サイゴン ハートブレーク・ホテル――日本人記者たちのベトナム戦争』。べトナム人の夫人との間に一男一女がある。現在、ニューヨーク近郊ニュージャージーに在住。

「2013年 『アイウィットネス 時代を目撃したカメラマン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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