どちらかが魔女 森博嗣シリーズ短編集

著者 :
  • 講談社
3.52
  • (17)
  • (37)
  • (52)
  • (7)
  • (2)
本棚登録 : 291
感想 : 41
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (434ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062148481

作品紹介・あらすじ

「犀川&萌絵シリーズ」から著者自身のセレクトによる、珠玉の短編8作を収録。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 本編に関係する短編を集めた一冊。読んだことのある短編が半分くらいあった。「刀之津診療所の怪」が良かった。最後の一文に、ニヤニヤしてしまう。フランソワー!練無くんは相変わらずみたいで嬉しいなぁ。むしろ、着物にバージョンアップ?

  • 短編集8編
    いろんな本に入っていた物の再録.でも読んでないのもあって,刀之津診療所の怪は小鳥遊君と紫子さんのその後が登場してとてもうれしかった.

  • 犀川&西之園のS&Mシリーズを中心に
    V,Gシリーズの人間もちょっと絡めた日常ミステリ短編集

    この人の作品は、たくさんのシリーズがあるけれど
    やっぱりS&Mシリーズがいちばん好き
    脇のキャラたちがすごくいい♪

    これだけを読むよりは
    シリーズ読んでたほうが何倍も楽しめます

  • 既刊のS&Mシリーズを中心に8編をセレクトした短編集。

    犀川助教授のシャープ過ぎる謎解きが好きなのだが、なぜか萌絵のちょっとずれたひたむきさを応援してしまう。

    トリックとしては「いつ入れ替わった?」が現実的で好き。

  • 再編の短編集やから正しい順番で読むのを失敗したけど、これはVシリーズも読むしかない。商売上手でおますなあ。少女漫画ばりにキュンキュンして心の隙間がだいぶ埋まった。

  •  シリーズ短編集。
    短編集の中から、S&Mシリーズを中心にV、Gシリーズの面々もちょっぴり出てくる短編を集めた選集。

     厳密にいうと私はこの本を一応手にはしているものの、読んだのはそれぞれの短編集に入っている状態で読んだので、この選集的短編集の存在を知っていたら、S&M、四季シリーズを読んできた今なら尚更、こちらを先に読んだだろう。

     とにかく『ぶるぶる人形にうってつけの夜』から始まり、『刀之津診療所の怪』で終わる、この短編集の構成に痺れる。なんて粋なんだ。素敵すぎる。
    起承転結の承と転はともかく、構成的に起と結はバッチリ。
    そして、各話で核になるのはS&Mシリーズ中、脇で良い味を出している、個性派のみなさんである。
    睦子叔母さまであり、諏訪野さんであり、大御坊さんであり、国枝桃子女史、他シリーズの+αな面々。
    これはもうたまらんとしか言いようがない。
    S&Mの、あのまどろっこしい二人のちょっと甘い話も入っていたりして、こうして1冊にまとまってみるとかなり豪華で、長編にも負けない魅力に溢れた本になっていて、最初からこれで出してくれたら良かったのに、と思わずにいられない。
    それくらい、お気に入りの1冊になった。

  • 既視感のある話もあったので、どこか違う本にも載っていた短編なのかもしれません。と、いうことで森博嗣さんの短編集。S&MシリーズやVシリーズの登場人物も出てきてよい感じでした。最後の話の繋がりだけよくわからなかったけど、多分私が登場人物の時系列を理解していないのが悪いかな…。

  • 背表紙の写真がとても綺麗。

    女のひとを分かっていない
    小説の中に出てくるミステリーもなんてつまらないんだろう。
    物語としての人を描いてる感じ。芝居がかってる。登場人物に魅力を感じない。
    森博嗣さんはスカイクロラは好きなんだけどな。

    犀川がみている場所には人が含まれない。人ほど邪魔なものはなく、人間にだけは歴史がない。すべて、人間が作ったものなのに、人間が邪魔になる。その視点が面白い。

    喜多との会話での
    何度めだ?間違えたの
    数えてない
    お前でも、数えてないことがあるんだな
    数え始める、まえからだ
    という会話が面白かった。
    最初と最後の話が繋がっていたのがよかった。
    おかえり、フランソワ!

  • 映像化されるなら、橋本愛ちゃんでお願いしたい。

  • (収録作品)ぶるぶる人形にうってつけの夜/誰もいなくなった/石塔の屋根飾り/マン島の蒸気鉄道/どちらかが魔女/双頭の鷲の旗の下に/いつ入れ替わった?/刀之津診療所の怪

全41件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

森博嗣の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×