宇宙においでよ!

  • 講談社
4.30
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感想 : 43
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  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062145466

作品紹介・あらすじ

宇宙での船外活動の最後に、国際宇宙ステーションのてっぺんによじ登っていた。目の前でゆっくりと地球が回っている。まるで地球という大海原を航海する船のマストの上に、自分が立っているようだった。今ここに立って、この風景をながめることのできる人間は、地球の六十六億人の中でぼくだけだ。その幸運に感謝した。ぼくはこの経験をどうしても、伝えずにはいられない…。

感想・レビュー・書評

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  • 野口聡一さんがめちゃくちゃ聡明でめちゃくちゃ人格者で、めちゃくちゃ宇宙も地球も人間も愛してるんだなと感じた1冊。
    宇宙は命の存在をゆるさないからこそ人間の命や生命活動は美しく、その人間が生きて創っていく地球は美しい。
    地球にも人間にも絶望することばっかりだったけど。。。宇宙からみたら国と国に国境なんてなくって、海に森に大地に命が生きているこの星はすごいところなんだなと、私が人間として地球に今生きていることが少しだけ誇らしくなりました。

    忙殺の12月すぎて心死にかけてたけど、宇宙からみたらそんな私の悩みも考えてることもちっぽけだなあと思ってにこにこできた!
    お正月ゆっくりできた時に読めてよかったです。

    各国の要人のみなさんもこれ読んだ方がいいよ(小声)

  • 宇宙から見ると、地上の「あたりまえ」が通用しなくなる。ぼくたちが、学校や住んでいる町で通用する常識や人間関係、それを守って生活する方が楽かもしれないけれど、ときには、ぼくを苦しめることもある。
    そんなとき、外の世界に目を向けることで、救われることは、きっとある。それまでわからなかったすばらしさやかけがえのなさを、実感できたりする。
    その外の世界の先にあるのが「宇宙」だ。
    野口聡一さんの宇宙生活十五日間の体験。
    宇宙での食事、遊び、電子ピアノ、死の世界に包まれた「生」など、心ゆさぶられることばかりだった。
    なぜ宇宙に行くのか?
    コロンビア号の事故のあと、その意味を真剣に考え、自分と向き合ったから出てくる言葉は、深みがあり、重い。アリさんストーリーなど、刺激的だった。宇宙へ、大空を見上げたくなる。

  • この本は、宇宙兄弟で紹介されていたので、「読んでみたいな〜」と思っていました。読んでみると、野口さんが宇宙を目指したきっかけや、宇宙飛行士の試験や訓練のことなどが書かれていました。特に読んでて楽しかったのが、野口さんが実際に宇宙に行った時の話です。読んでいると、まるで自分が宇宙にいて、地球を眺めているかのように思えました。この本を読んで、一層宇宙へ行きたくなりました。

  • 野口さんは、日本で2番目にISS(国際宇宙ステーション)に長期滞在した宇宙飛行士です。
    宇宙から地上に、様々な情報を発信したりしていました。そんな野口さんの本がこの「宇宙においでよ」です。この本は、野口さんの生い立ちや宇宙飛行士に任命されてから、宇宙飛行士として成し遂げたことなどが綴らています。
    他に、これからの宇宙のことについても書かれていて、それが特に印象的でした。
    ワクワクするし、考えさせられるようなないようになので、ぜひ読んでみてください。

  • 小3息子のためにと思いましたが、あまり食い付かず、私が読みました。子どもに向けた易しい文体でさらっと読みやすいですが、とても興味深い。宇宙飛行士についてこれまでこんなに詳しく読んだことないものでしたから。たまにクスッと笑わせてくれます。野口聡一さんの人柄がいいですね。宇宙飛行士の人柄って、気さくで、ユーモアがあって図太くて、チャレンジャーなのかしら。だとしたら
    うちの息子には厳しいかな(汗)、なんて。ご両親の自然な育て方、避けては通れなかった環境の変化一つ一つによって、野口さんが作られたんだなぁと思いました。ステキです。他の宇宙飛行士のエッセイも読んでみたくなりました。
    厳しい訓練を通して野口さんが大事だと感じた3つのことを私も肝に銘じて、人生に役立てたいと思いました。。
    一つ、冷静であること。…場数を踏んで自信をつける。
    二つ、目の前のことだけでなく全体像をつかむ。…英語では「ビッグピクチャーをつかむ」という。
    三つ、細かいことにくよくよしない、引きずらない。単純なことのようですが、経験を積まないと難しいことですね~~~
    宇宙開発が人類の平和に繋がると信じたいですし、子ども世代が幸せになってほしいと切に祈ります。そのために今の大人ができることをよく考え、いち親である私は、子どもたちに安心と愛と学びを与えられるよう頑張りたいと改めて思いました。
    共著の林公代さんも話題の方です。そちらからも調べてみるとますます宇宙が広がってきました。子どもより、私がはまりそうです。

  • 図書館で借りて読み。
    子どもにどうかな、と思ったけど私が読んでしまった。
    大人が読んでもいい。自分の人生をちょっと見つめなおしたりできる。
    宇宙飛行士=スーパー超人、であることは間違いないんだけど、それでもちょっと普通の人間でも生活にこういう考えやエッセンスを取り入れたいなと思って前向きな気持ちになれる。

  • 宇宙のことについてくわしくかかれていて、とてもためになりました。最後にのっている筑波宇宙センターへいくのもオススメです。

  • 2016.2 市立図書館 

    読みやすく、おもしろかった。


    2016.12 クリスマスプレゼント 息子小2

  • 宇宙飛行士の野口聡一さんが子供を対象に宇宙飛行士の仕事や意義、宇宙で感じたことなどを説明した本。

    子供の時の経験が今の自分にどう生かされているかについても書かれているので、子供にもわかりやすいのではないかと思った。

    新しくて全然知らない集団に一人で入って徐々に適応してその集団の中で自分のポジションを獲得するコツは、まずはよく見ること。そしてみんなが何に興味を持っているかのか、どんなやり方でやっているのか、集団の「暗黙知」を観察する。その次は、自分からアクションを起こしてグループに溶け込んでいくこと。それをしないと「傍観者」でおわる。

    宇宙飛行士に必要な3つのこと
    冷静であること
    目の前のことだけではなく、全体像をつかむこと
    細かいことにくよくよしないこと
    これは、宇宙飛行士ではなく、全ての人に重要なことだと思った。

  • 最近、コミックの宇宙兄弟にハマッたことがきっかけで宇宙関連の本を手にとるようになりました。

    この本はわたしのような宇宙初心者には最適!だと思います。
    1章はスペースシャトルやISS内のこと、宇宙での生活のことが詳しく書かれていて興味深かったです。2章は野口さんの簡単な自伝といった感じでした。


    この著書で野口さんはしきりに、「近いうちに宇宙がもっと身近なものになる!」と書かれていましたが、わたしもそうなってくれたら本当に素晴らしいと思います。
    自分が住んでいる地球をこの目で見られたら……一体どんな気持ちになるのか。

    宇宙開発がより進めばいいなと思うと同時に、わたしもそれに貢献できたら…と思わせてくれました。

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著者プロフィール

1965年、神奈川県横浜市生まれ。1991年、東京大学大学院修士課程修了。1991年石川島播磨重工業(株)に入社。航空宇宙事業本部に所属し、ジェットエンジンの設計及び性能試験業務を担当。1996年5月にNASDA(現JAXA)が募集していた宇宙飛行士候補者に選定される。同年6月、NASDA入社。同年8月からNASAが実施する第16期宇宙飛行士養成コースに参加した。1998年4月、NASAよりミッションスペシャリスト(MS:搭乗運用技術者)として認定された。同年7月から8月、ロシアのガガーリン宇宙飛行士訓練センター(GCTC)における基礎訓練コースに参加した。その後NASAにおいてMSの技量維持向上訓練を継続すると同時に、宇宙飛行士の立場から「きぼう」日本実験棟の開発支援業務に従事した。2001年4月、ISS組み立てミッションであるスペースシャトル(STS‐114)の搭乗員に任命される。野口宇宙飛行士ら7名を乗せたディスカバリー号は2005年7月26日打ち上げ、8月9日帰還。

「2006年 『スィート・スィート・ホーム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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