- Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062139601
作品紹介・あらすじ
瀬戸内寂聴による最新『源氏物語』講義録! 源氏物語に登場する女君たちの愛と孤独を、女のプライドという観点から瀬戸内寂聴が新たに読み解く!作品誕生の時代背景も語られた、決定版『源氏物語』入門書。
感想・レビュー・書評
-
源氏物語、結構前に読んだきりだったけれどこの本読んでそういえばそうだったなーと思い返すことが出来た。
女目線で観る源氏物語面白かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
彼女の口調をそのまま本にしている。軽快で鋭くで女っぽくて素晴らしかった。
-
源氏は『あさきゆめみし』でしか読んだ事がないけど、興味はあって、瀬戸内寂聴さんの小説も何冊か読んで素敵だったので、瀬戸内版の源氏に手をつけるかどうか、探りの意味で手をつけた本。瀬戸内寂聴さんならではの解釈は面白かったけど、源氏に手をつけるかは保留(笑)
-
源氏物語は、何度読んでもいい。
銘々が勝手に姫君に自己投影しながら、
光源氏を想い、ちょっと切ないため息をついてみたりする。
平安時代のみやびな香りをまとった、
「あの人素敵よね…」を延々と繰り返す恋バナです。
こんな男がそばにいたら腹立たしくて仕方がないはずなのに
なぜか憎めないのは、想像の中では「わたくし」と源氏が結ばれると
誰もが都合よく勘違いしているからではないかな。
源氏物語を語り綴る女性作家の筆には、いつもそれを感じる。
わたくしこそが源氏の満たされないこころを真に理解し、
ひとすじ溢れだす水の止め方を知っている、とでも言いたげな雄弁さ。
(いちおう)フィクションだのに、えらく、源氏を肉感のある存在として捉えている。
理想の言葉の部品を、それこそ1200年もの昔から
女たちがこまやかに積み上げて、みんなが愛しているのが、光源氏の正体のようにも思えてきます。
―― 「現実」とか「虚構」というのはあえて境界を設けるための言葉で、もともと現実は虚構で、虚構も現実で、境い目はないんです。
という坂本龍一御大のおことばを思い出しました。 -
源氏物語の登場人物及び作者をプライドという視点から解説した本。良い意味であけすけな言葉で書いてあるのでわかりやすい。著者含め女性陣の気高さが眩しいです。
-
源氏物語を読む前に、読んでおきたい入門書的な感じ。源氏物語は、光源氏が主人公な訳だか、源氏を取り巻く様々な女性達の方が主役だったのでは思わせる。
-
読了 2009年 2月 (借:大村市民図書館)