- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062137768
作品紹介・あらすじ
プラトンの理想郷はアキバ!?デカルトは「人形萌え」、萌え逃げの達人ゲーテ、ヘーゲルのセカイ系哲学vs.キルケゴールのキモイ系哲学、「乙女化」の先駆者アンデルセン、女に捨てられて「俺萌え」に走ったニーチェ、「国家萌え」で悲劇を招いたナチス、喪男の精神に分け入ったフロイト。偉大な思想家はみんな喪男だった。
感想・レビュー・書評
-
モテる、モテないを一元論、二元論的に捉え哲学をかたった本。著者のルサンチマンに満ちている箇所が多々あり(意図的な部分とそうでない部分で)、哲学書ではあるものの語り口は軽妙だ。しかし、いつからオタク=二次元愛好家になったのだろう。世界観の狭い人だなぁ。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
期待はずれだった
-
すべての哲学者は非モテだった。
-
図書館で借りて読みましたが、時間の経つのを忘れる程熱中しました。論旨の展開の切れ味が鋭く、著者が創り上げた思考大系に思わず納得していまいました。一時的にしろ、ここまで頷かせられる程、著者の結論には一貫性があり、哲学は非モテの道や、ニーチェからの思想の流入などが見受けられました。著者自身、非モテ道を邁進しているらしく、ドップリとおたく道に浸かっている様がありありと見えました。
-
面白い。喪男(モダン)とは現実での恋愛をあきらめた男達のことらしい。
そして、この喪男達こそが、古代ギリシャ時代より哲学を生成せしめる原動力になってきたのだというのが著者の主張。
彼らはもてないので、その現実に苦悩し、疑問を抱き、そのもてない現実以外の世界を探し始める。
結果として、例えばプラトンなら、イデアの世界にたどり着く。
これってよく考えると、二次元に逃げる現代のヲタクと全く同じなのだという。確かにヲタクの求める美少女は現実の美女から抽出された理想的な理念(記号)の集合だ。大きな目、小さな鼻、アホ毛、めがねetc。。これらは言ってみれば萌えのイデアだ。だから、オタクは美少女キャラクターにイデアそのものを幻視しているわけだ。
確かに哲学とは現実に対する疑いから始まる。
現実を自明なものとして考えていたら哲学を始める理由がない。
現実を疑い頭の中で世界を構築し始めたとき哲学が始まる。従って哲学をやるようなやつは現実と上手くつきあえていない奴らばかりだ。だからこそ、彼らは喪男に違いないと著者はいう(この辺の議論は、かなり無理矢理だが、読んでいてこりゃあギャグだなと取れるので、まあいいかなとも思う。本気で受け取らなければ、それなりに面白い)。確かにモテモテで恋愛しまくりのイケメンなら「果たしてこの現実は唯一真実なのだろうか。いや嘘に違いない」とは思うまい。むしろ、モテモテの現実を肯定したいであろう。
しかし、哲学を喪男に結構無理して結びつけているので、本書の論理は、MMRのキバヤシ的な、「一見筋は通っているものの、そこには奇妙な論理の飛躍があり、それ故まじめに言ってるのだろうがギャグに見える」、そういう種の論理展開に思える。だが、面白い。なんというか、「ちょっっwそうきたか!アホかい!?」とつっこみながら読めます。たくさんある脚注も面白いし。脚注でもサブカル方面の話題と学術的な話題をフュージョンさせて上手く語っている。 -
素晴らしい本!
四の五の言わず、一度手にとって読んでみて欲しい!
紀元前?現代までの、あらゆる哲学者・思想家・文学者などを紹介しながら、その思想・哲学観などをオタクの視点から解説している。
哲学・社会学・政治などのあらゆる分野が書かれていて内容は非常に濃いが、それらが歴史の時間軸に沿って紹介されているので非常にわかり易い。
哲学の歴史、社会学などを学びたい人にオススメ! -
この本を愉しんで読めたわたくしはやはりヲタクなのでしょうか。
でも、この本で哲学のことが少しわかった気になった。
哲学の入門書は、入門といいながらやたらむずかしいのが多い。
その点、本書はわかりやすく、おもしろく書かれていてよかった。
だが、あくまで一つの見方であり、相対化するためにも、他の入門書と呼ばれるものも読まなきゃなぁと思う。 -
歴史的に概観できてハラショーです*
-
難しい本は読みたくないという人も面白く読める哲学入門といったところか。どうにもモテない男たちが悩みに悩んで作り上げてきた「物語」こそが哲学だとみなして展開していきます。
-
表紙に馬鹿ウケして買った(笑)
中身もヲタクに分かりやすい文章で面白いです。
ていうかヲタクじゃないと分からない例えネタが多いです。
ただ、先人を茶化し過ぎている節もあるので
真面目な人にはオススメ出来ないかな。あくまでヲタク向け。
イチイチ下部についてる注釈がまた、笑いを誘う。