- Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062136723
作品紹介・あらすじ
小中学校と卑劣ないじめを繰り返され、成績はオール1の落ちこぼれ。家庭内暴力と貧困に苦しみ、死ぬことも考えた-。絶望の淵からはい上がった「奇跡の教師」が伝える、生きる力を届ける言葉。
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
すごくいい。背中が押された。がんばろうってナチュラルに思える。
-
-
「少しずつ変えていこうと思う。」
少しずつって言うのが良いですね。ちょっぴりヘコタレているかも知れない子どもに読んで貰いたい。「少しずつ変えていこうと思う。」
少しずつって言うのが良いですね。ちょっぴりヘコタレているかも知れない子どもに読んで貰いたい。2013/08/05
-
-
「小中学校と卑劣ないじめを繰り返され、成績はオール1の落ちこぼれ。家庭内暴力と貧困に苦しみ、死ぬことも考えた-。絶望の淵からはい上がった「奇跡の教師」が伝える、生きる力を届ける言葉。」
-
いじめられっ子だった著者、どんどん成長していき自分には何が必要だったのか、何があれば良かったのかを学んでいきます。
いじめっ子にも、いじめられっ子にも読んで欲しい一冊です。 -
一般的に言えば、結末の分かっているストーリーにはあまり興味がもてない。その点、この本は既にタイトルで結末が分かってしまう。ああ、いじめられっ子が先生になるのか…。
この本の帯では、さらに詳しくストーリーが紹介される。「こんな教師が子どもを救う! 小中学校と卑劣ないじめを繰り返され、成績はオール1の落ちこぼれ。家庭内暴力と貧困に苦しみ、死ぬことも考えた……。絶望の淵からはい上がった<奇跡の教師>が伝える、生きる力を届ける言葉!-道はいつか、必ず開ける。」とまあ、こんな感じである。
ここまで分かっていて、それでもなお読み始めると、そこにあるのは、まさに想像を絶する世界である。いくら落ちこぼれでも、そこまで勉強ができないのかあ…。え? いじめって、そんなにひどいの?? お父さんが? 先生まで??と、常識では考えられないような事実が次々に語られていく。
以前、東野圭吾さんの『手紙』を読んだ。あれもどん底だったけれども、こちらはノンフィクションなだけに、リアリティというか、胸に迫るものがある。
この本は、子どもも読むことを想定して書かれている。その証拠に、多くの漢字にルビがふられている。でも、私は大人にこそ読んで欲しい。大人が読んで、そこで感じたことを自分の子どもに伝えてもらいたい。聡明な子どもであれば、いじめる側の子でも、いじめられる側の子でも、いじめとはそれほどかかわりのない子でも、この本から多くのことを感じ、学ぶとは思う。でも、その子の周りに大人がいるのなら、ぜひ、大人の口から伝えて欲しいと思う。
帯には、「こんな教師が子どもを救う!」とある。でも、こんな経験をして教師になった人間は、そうはいるものではない。だとすれば、この本を読んだ普通の大人たちが、自分の周りにいる子どもを救わなければ仕方ない。
もしお子さんがいる方ならぜひ、「うちの子はいじめは関係ない。」ではなく、一度この本を読んでみて欲しい。 -
2006年3月5日の読売新聞でこの方の記事を拝見し感銘を受けた一年後、書店でこの本を見つけた時は運命だなと素直に感じました。
壮絶なイジメ、両親との死別、オール1の成績から37歳で新人教師になった宮本延春さんの半生が書かれたノンフィクション作品。
私はこの新聞とこの本に出会わなければ今の私は無いと率直に思うほど、自分のこれからを作ってくれた本です。
何かを始めるのに年齢で遅いと決め付け、その場で諦めてはいけない。
宮本さんの生き方や考え方に触れて良かったと思える作品です。 -
著者は成年になっても九九ができず、中学まで成績はほとんど1か2で、しかもいじめられっこだった。家庭も決してめぐまれたものではなく、人生で楽しいと感じたことがほとんどないという中、いくつかの出会いなどをきっかけにその後の人生をやり直すことになり、国立大学院を経て教師になったという人物だ。著者は自らのことだから書きにくいということもあるのだろうが、もともとはそんなに頭が悪い人ではないのだと思う。つまり環境が学ぶことの手助けを早くからしてあげられれば、少年のころの著者はあそこまで落ちこぼれることはなかっただろう。「手助け」が人を救うことにつながるのだ、という体験談を通してのメッセージ。そして誰より著者を手助けしたのは、自暴自棄にならずに生きてきた著者自身であったと思う。