- Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062126694
感想・レビュー・書評
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アウシュビッツでは殺戮が業務になり、システム化され、その中で非情に歪んだ知性が働く。合理的にガス室を設計して殺すなんてのはその最たるもの。
欧州には歴史的に反ユダヤ主義があった。根深かった。知的コンプレックスがあった。
ナチスが終わっても、結局ユダヤ人はヨーロッパの外側に追いだれただけ、結局もあ問題の混血は解決していない。 -
内容が薄く、言葉遊びをしているに過ぎない印象である。彼らは虐殺を起こした本質について、突き詰めて考えようとしているのではなく、ただそういうものを話題のネタにして、自らを価値高い人間だと、周囲に喧伝したいだけであるように私には思われる。
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わたしが復讐したいとき、それを止める誰かがいる。誰かが復讐したいとき、それを止めるわたしがいますように。
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今色々と疑問に思ってたことが、すとんと腑に落ちた良書です。
加虐の記憶を受け継ぐべきだというのは凄く同感です。
何故人は事が起こった本当の理由を検証しようとしないのか? -
父からもらった本
20世紀からの繰り返される戦争の歴史について
ポーランド、ドイツ、韓国、日本と実際に戦争の起きた場所へ行き、語っていく
重たい内容に2年くらい本棚にしまったまま手に取れなかったが、読んでみたら読みいってしまった
実際、わたしには難しい点もいくつかあったが、最後まで興味深く読めたのは性格や雰囲気など違いそうな姜 尚中と森 達也の二人が語り合いながら、底辺でつながっていくような二人の関係性の変化が垣間見えておもしろかった。更に戦争の加害者、被害者の表裏一体性、マスコミに乗せられた一方的な自分の考えや知識、見方について考えさせられることが多々だった
森達也の過去を抱きしめるという言葉が印象的
姜 尚中というと頭固そうなイメージだったのだがこの本で少し印象が変わった 何より森達也 おもしろくてなかなかすごい人だ -
色々と勉強になり、参考になり、知識になった本。
でも、彼らとは微妙に意見が食い違う自分がいる。
意見の何が違うのかは、もう一つはっきりしない。 -
イムジン河の川幅が一番狭いところで100メートルだと初めて知った。思わず考える。加古川の幅はいくつだ、淀川は一体どれくらいだろう。涙が止まらなくなった。そういう趣旨の本じゃないんだけど。
考えることをやめちゃいけない。自分の目で見て自分の頭を使う。当たり前のことなのに、何でこんなに難しいんだろう。 -
二年ほど前に吉祥寺の古本屋さん「百年」で出会った本。
読書中はなんども中空をにらんで自分だったらどうしただろうと想像しました。
戦争とは人間がやりはじめたこと。
自然にそこに「ある」「あった」ものではなく
わたしたち人間がはじめたことなのです。
だから考える必要があると思う。
どうしたらやめることができるのか、って。
それには、どうして戦争をやってしまうのかを考える事が大切なんだ。
いつか必ずやめられる、と人間を信じたい。