四季

著者 :
  • 講談社
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感想 : 33
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  • Amazon.co.jp ・本 (895ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062123310

作品紹介・あらすじ

森ミステリの金字塔。作家、森博嗣の8年間のすべてがここにある。天才科学者、真賀田四季の謎が解かれる。

感想・レビュー・書評

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  • 森博嗣作品の中の最大のキーパーソン、真賀田四季の物語。

    四季の思考があまりに高級過ぎて理解し辛かったせいか、正直、これまで苦手としていたキャラだったのだけれど、この本を読んで初めて好きになった。「冬」は相変わらず難しかったが、「春」と「夏」で四季の魅力を再確認。無性に「すべてがFになる」を読み返したくなった。あの時読みきれなかった部分が今なら理解できるかも。「秋」は、違う意味で面白かった。S&MとVのシリーズがコラボされ、シリーズ読者にとっては、これを待ってました、という展開。シリーズ、長かったけど、読んできてよかった、と心底思った。

  • 森博嗣先生の『四季』、
    といえば、「真賀田四季もの」だろうと思い、
    軽い気持ちで手に取りました。

    私は一時期、
    犀川先生と萌絵ちゃんによる謎解きシリーズ、
    世に言うところの「S&Mシリーズ」にハマってました。

    きちんと理系の知識のある方だからこそ書ける洗練された文章、
    突飛な登場人物たちが魅力的ですね。

    『四季』に描かれてる内容としては、
    春の章が真賀田四季の幼少期、
    夏の章が真賀田四季の思春期(この時両親を殺しちゃう)、
    秋の章は主に萌絵ちゃんや犀川先生が出てくる、
    冬の章は・・・何が何だかよくわからない!

    私的には萌絵ちゃんや犀川先生に愛着があるので、
    秋がおもしろかったし、
    話もわかりやすかったな、と思います。

    多分四季シリーズの前にリリースされた作品にリンクしてる部分が多いので、
    Vシリーズをすっかり読み飛ばしている私としては謎が多かったです。

    とにかく、
    もう一回猛烈に『すべてがFになる』を読み返したい!!

  • 図書館で借りて読みました。贅沢で、一気に読んでしまいました。
    小さいころの四季がかわいくて、其志雄もかわいかったです。
    保呂草さんがでてきたのが嬉しかったです。各務さんとの関係にはちょっと驚きましたが。
    犀川先生と保呂草さんの交流が読めたことが良かったです。

  • いつ全巻揃えて、読み始めようかと迷っていたらTVで始まってしまった「すべてがFになる」…一気に古本の値段が上がって、在庫なし(T_T)
    で、突然に真賀田四季が気になって森先生の本を調べた所~
    ありました、「四季」が~早速図書館にネット予約。
    ここで欲張ってしまった。。。一気に4冊が読める本がある(*^。^*)それも、予約者なしでスグ来る。
    これが大変だった…愛蔵版だったから、なんと本の厚さが5㎝ 895頁もあってなんと箱型カバー付き。。。持ち歩きができない。
    しかたないので、朝早起きして読んで~帰宅してから読んで。。。春・夏・秋・冬となんとか4日間で読破。途中無理かと思った…

     内容は、S&Mシリーズがもっとよく分かると思い、更にシリーズ読み終わったら、又絶対読みたくなると思いました。
     四季のすごさは、読み進めるごとにゾクゾクしてくる。彼女が見る人間って、どんな風に見えるのだろうと想像するには過去に読んだ書籍や漫画、観た映画や風景を総動員が必要でした。特に、手塚治虫さん、石の森正太郎さんの漫画や未来物の映画やドラマなど。
     四季と犀川創平の接点が。。。でも、ドラマ観てしまったので…どうしても、綾野剛さんたちが登場してしまいました。
     一つの躰しかない四季だけど、彼女の中には四季を支える意識があって天才を更なる天才へとしている。
    孤独とは… ワクワクした本でした。

  • S&M、vシリーズとその後も続けて読了済み
    どれも面白いです

  • 愛蔵版のデザインが好きです、ノベルス版も持ってるけど四季はやっぱりこっちかな。

  • 夏、秋、冬を読むごとに、春が好きになっていきました。

    読んでおいてよかった。もう一度、森博嗣作品をおさらいする気になります。

    ただ、暗い気持ちになる。

  • 真賀田四季について記されたもの.

    先のことが予測つくと、きっといろんな無駄がそぎ落とされてシンプルになるのだろう.自分がいかに不必要に思われるものをもっているのか、と思う.

  • 「冬」がいまいち理解できないが、それでもこの一冊がもはや聖書であることは疑いないだろう。

  • 春、夏、まで分冊版で読んで、やっぱりVシリーズを読んでからにしようと思ったので、登録。

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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