つるばら村のくるみさん (わくわくライブラリー)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 304
感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (162ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061957022

作品紹介・あらすじ

つるばら村のくるみさんが、赤い屋根の小さなパン屋さん「三日月屋」をひらいてから、3年がたちました。近頃、売り上げがあまりよくありません。どうやら、新しいベーカリーができたようなのです。ライバルの出現になやみながらも、けんめいにパンをやくくるみさんのまえに、ぶっきらぼうだけどちょっと気になる存在の養蜂家のナオシさんがあらわれて……。くるみさんが贈るおいしいファンタジー。「つるばら村」シリーズ第3弾。

感想・レビュー・書評

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  • つるばら村シリーズは、おだやかでやさしいことばと物語にほっこり癒されるので、折に触れて読み進めています。

    パン屋さんは、パンと一緒に幸せを届けていることに気づいたくるみさん。
    パン屋さんでなくても、仕事って、誰かを喜ばせたり、助けたり、支えたりするもの。
    仕事の、目の前のやるべきことだけを見ていると大変だな、つらいな、という時もあるけれど、
    自分の仕事が誰かのなにかになっている、と思ったら、がんばれて、大切にしていけるものだよね、と思いました。
    その仕事が、くるみさんにとってのパン作りのように自分の好きなことだったらすてきだし、
    お金をためて理想のパン屋さんをつくるぞ、と意気込むのも、楽しいことですよね。

    三巻にあたる本作のなかでは、とくに、七夕のパン、台風のパンのおはなしが大好きでした。
    青年にはわたしも一緒になってどきどき。
    チョコと岩塩という組み合わせも、試してみたくなりました。

  • プリンのパンで、そのプリンのパン

  • つるばら村の不思議な話。
    もう何冊目かになるけれど毎度楽しい。
    小学生に戻った気分で毎回ワクワク読んでいる。

  • つるばら村シリーズ3作目。相変わらず挿絵の動物たちが愛らしく、パンの描写がおいしそう。「キャラメルプリンをつつんでやいたプリンパン」が食べたいなあ。

  • 三日月屋をひらいてから3年が過ぎました。
    くるみさんは相変わらず元気にパンを焼いていますが、今回はライバル店の出現で…。

    私はパン屋さんのパンが好きなのですが、パン屋さんの気持ちというのを初めて考えさせられました。
    いくらお気に入りのパン屋さんがあっても、新しいお店が出来たら絶対に一度は買いに行ってしまいそう。
    確かに私がくるみさんだったらライバル店が気になって気になってしょうがないと思います。
    そんな中でも成長していく三日月屋とくるみさん。

    パン屋さんの話だけれども、色々と考えさせてくれる本ですね。

  • くるみさんの三日月屋にライバルのパン屋が登場。
    名前も三日月ベーカリーだし。これは意識しちゃうよね。
    今回もファンタジックで素敵な話がいっぱい。
    わし座の青年にドキドキしたり、猫のニボシにお節介焼かれたり。くるみさん、お年頃なんだなあ。

  • くるみさんのパン、おいしそうだなぁ。
    色んな人(人でないモノも。)集まるのがよくわかる。
    くるみさん自身も温かいし。
    ライバルの登場にちょっとドキドキしたけど、ああいうラストでよかった、よかった。

  •  車で2時間も離れた場所に出来た新しいパン屋さんがパンを売りに来るようになって、三日月屋さんの売り上げが落ちる…ていう、児童書ながら渋い始まり。

     いつもお話になるのが、動物のお客さんのことばっかだから、三日月屋さんに人間のお客さんが来るという設定があることを忘れてた。
     そして、動物のお客が来るのも三日月屋だけかと思ってたら、三日月ベーカリーもなんだ、ていう。
     くるみさん、ニボシちゃんに店番任せて出掛けちゃうし、動物とかそういうものに対して、どこまで人間が理解のある世界観なのかがよく分かんない…。

     あと、くるみさん、結構図々しい性格してるわりに、ナオシさんに『お前』呼ばわりされることは嫌がるのね。

     あーパン食べたい。

  • [墨田区図書館]

    やっとつるばら村のパン屋さんシリーズ、三冊目まで読破!でも、結構長い期間読んでいた気がするのに、振り替えると前の二冊は約二週間前…?ということは、ほぼ今月…?どうも早く登録しすぎたか、何か間違えている気がしなくもないけど、まぁ確かによく読んだし、そんなものだったのか?

    最後に青木家具店が出てきたので、つるばら村はこのシリーズだけ読めばいいかと思っていたのに、やはり残りのシリーズも読もうかどうかと考えてしまった。いずれにせよ、「魔法のパン」もあるんだから、そこまで読んで考えようかな?

  • かわいくてほっこりするお話とおいしそうなパンにあったかくなりました
    粒キャラメルで作るプリン食べてみたい!
    3巻目だったので他のシリーズも読みたいです

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著者プロフィール

岩手県生まれ。『おちばおちばとんでいけ』(国土社)で、ひろすけ童話賞受賞。おもな作品に、「つるばら村」シリーズ(全10巻)、『ゆうすげ村の小さな旅館』(東京書籍小3国語教科書にも掲載)、「魔女バジル」シリーズ(全5巻)、「おひさまや」シリーズ、『おいなり山のひみつ』『今日よりは 明日はきっと 良くなると 愛犬・太刀と暮らした16年』(以上、講談社)などがある。


「2023年 『ゆうすげ村の紙すき屋さん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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