ペンギンハウスのメリークリスマス (わくわくライブラリー)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 146
感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (94ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061956322

作品紹介・あらすじ

第13回路傍の石幼少年文学者受賞。

感想・レビュー・書評

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  • 「そういうことはゆるされていないし、そういうきまりもない。」

    たべられればたべられるほどふえていくやさしい心。
    とにかくペンギンが可愛くてたまらない。
    ペンギンハウスのお料理はやさしい味がするんだろうなぁ。

  • 読むと心がぽかぽかになる。そして12月がまちどおしくなる。

    小さなレストランのしゅじんと「おきもの」のペンギンには、ふたりだけの楽しいひみつがあったーー。やさしさと、おかしさと、かわいらしさにあふれたお話で、読むとしあわせいっぱいになります! 先生のつまが、子どものころ大すきだった本です。

    「そうだ。ぼくは、きみがやさしくしてくれると、それだけで、おなかがいっぱいになっちゃうのさ。」

    ーーーー

    2018年4月8日の感想

    「しらばっくれた」ペンギンが本当に可愛い。ちょっとえらそうなところも、難しい言葉を使って得意げになっているところも。「しっていたって、いえないこともあるさ」「そういうことはゆるされていないし、そういうきまりもない」

    ペンギンは「ふつうじゃないもの」を食べる。それは「やさしい心」。この場面は、付箋をつけちゃう。小さなレストランの店主の「やさしさ」が、ちゃんとペンギンに届いていることがたまらなくうれしくなる。「そうだ。ぼくは、きみがやさしくしてくれると、それだけで、おなかがいっぱいになっちゃうのさ。」店主とペンギンのやりとりは温かさとユーモアと優しさに満ちている。お互いがお互いを「好き」だという気持ちがよく伝わってくる。

    二人だけが「秘密」を共有していて、読み手である自分もそれを知っていることにも心がくすぐられる。店主と二人でいるときだけ「おきもの」でないペンギンになる場面は、特にお気に入りのシーン。

    クリスマスの日、ペンギンは店主の元を離れて「サンタクロース」(おそらく)の元に帰らなくてはならなくなるけど、「永遠のお別れ」ではなくて、毎年12月になるとまた会えると思うと、すごく安心して読み終えられる。

    おじいさんの遊び心や優しさ、ペンギンのしらばっくれたり背伸びしたりしている愛らしさ。こうした魅力的なキャラクターが、不思議なストーリーを温かさで包んでいる。大好きだなあ、この本。ペンギンのグッズがほしい。

    ーー

    2023年11月26日 4歳9か月の息子と、寝る前に読む。

    35分間くらいかかったけど、夢中で聞いていた。

    「ふつうじゃないたべものを、たべるのかな。たとえば、サメの耳たぶとか。」「なにいってるんだ。サメに耳たぶなんかない。」の場面で、大笑いしていた。

    読み終えたとき、「このあとのことが知りたい」とポツリ。こういう反応は初めてで、ちょっとびっくり。確かに、ペンギンハウスにやってきた新しいこしょういれのペンギンが夜になるとなにかするのか、というワクワクする終わり方だなあ。

    おそらくこの本のことが気に入ったと思う。また「読んで」と言ってくるはずだから、次に読むときは少し話をしながら読みたい。

  • 2年生の子供が大笑いしながら読んでました。
    他の本だと途中でやめて、続きはまた明日〜とできるのに、これはやめられなくて一気読み。
    最後まで飽きることなく楽しく読めたようです。
    児童書でここまでハマったのは、はれときどきぶた以来かも。

  • 真っ正面ペンギンがかわいいよぅ。

    あと著者紹介のやりとりもかわいい。

  • 小さい時から大好きな絵本。
    きっとこの本を読んでペンギン

  • クリスマスには、なんかいい事が起こりそうな気がするわね〜

  • クリスマス前、12月になるとクリスマスツリーは飾られずにペンギンの置物が狭いお店のカウンターの一席を占めてしまうレストランのお話。昔、そのレストランに不思議な事が起こり、12月になるとペンギンが置かれるようになったのです。
    それは、とても心温まる出来事でした。
    見開きの全てに絵があります。内容は子どもでもわかりますが、大人の方が楽しめるでしょう。
    20代で気に入り、買う気になった人もいたそうで、本嫌いな大人も好きになりそうです。
    伊藤寛さんの絵が効いています。

  • レストランの名前がなぜペンギンハウスなのか、その理由に心温まります。

  • 海老フライが食べたくなる本。小さな小さな物語が可愛くて大好き!

  • しまった(?)この作家さんは結構ツボらしい(笑)

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著者プロフィール

1952年、東京都生まれ。中央大学大学院文学研究科修了。1986年、『ルドルフとイッパイアッテナ』で講談社児童文学新人賞受賞、同作でデビュー。1988年、『ルドルフともだちひとりだち』で野間児童文芸新人賞受賞。1991年、路傍の石幼少年文学賞受賞。2013年、『ルドルフとスノーホワイト』で野間児童文芸賞受賞。「どうわがいっぱい」シリーズの作品に、「もぐら」シリーズ、「ペンギン」シリーズなどがある。

「2022年 『がっこうのおばけずかん シールブック 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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