時計館の殺人 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 45
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  • Amazon.co.jp ・本 (476ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061815506

作品紹介・あらすじ

多くの死者の想いこもり、少女の亡霊が徘徊するという時計館。訪れた九人の男女を待ち受けるのは無差別殺人。悪夢の三日間の後、生き残る者は果たしているのか。-最終章80頁にわたって次々に解明されるめくるめく真相。これほど悽愴絢爛たるクライマックスを持つ本格ミステリが、かつてあっただろうか。

感想・レビュー・書評

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  • 針のない時計塔の下をさまよう美少女の幽霊。その正体を探ろうとする交霊会のメンバーを襲う惨劇。

    最終章80ページにわたって次々に解明されるめくるめく真相。

    館シリーズの第五作目。長編すぎて腰が引けましたが読み出すと止まらないので長さは感じられません。

  • 懐中時計も進んだのはなぜ?→解決しました。ほんと一冊に色んな仕掛けがある。

  • 十角館以来の江南くん。
    知ってる人が出てきたらテンション上がる。
    トリックは最後の方まで気付けず。

  • 長かったー

    そして、この手の小説としては当たり前なんだろうけど、人が簡単に殺され過ぎる。。。
    話に全然出て来てないけど、少年少女たちの親の気持ちを考えてしまったりして疲れた。読者として向いてないのかも。しばらく殺人事件の本から離れようと思ってますf^^*)

    内容としては、目星を付けてた人が犯人だったし一応スッキリしたけど、そんなに体力あるかなぁとか、推理というかコジツケ感があるように思えた。

    うん、読者として向いてないんだな(Ŏ艸Ŏ)

  • 確かに長かったですが、中だるみせずに読めました。時間トリックに唖然。動機もなんかイマイチだなと思っていたら、ヤッパリ真実が隠されていました。長さに見合う充実感。

  • 館シリーズ5作目

    2回目だけど、
    全然覚えてなかった。

    皆殺しの雰囲気が
    十角館と似てて
    私は好き。
    そしてラストの展開には
    驚愕&感動。
    歪みすぎた愛って
    嫌いじゃないかも。
    死ぬはずないって
    わかってても
    河南が危険な目に合うとハラハラする。

    時計館のトリックは
    時計館ですものね!って
    感じです。
    時系列がわからなかったから
    表を手元に見て再再読したいと
    思います。

    谷山浩子さんの王国が
    ラストにぴったり。

    2016.5.21 再読了

  • 色々と意匠を凝らしているが、アリバイ崩しについてのメイントリックは、笹沢左保の「招かれざる客」と同じ。しかし、要素は同じものがあるが、写真館と時計館ではデザインに対する考えが全く違うので、佐野研二郎的に言えば、全く似ていないと思った。

  • まさかの江南君が再び登場。
    そして、毎回やってたたばこの件がここでついに……。
    まあ、そこは本筋ではないのですけど。
    トリックは良く考えたらそう言うのを使うよなあと言う感じなんだけど、読み終わってから気が付いたと言う幸せな騙され方でありました。
    しかし、シリーズと言う割にはそんなに繋がってはいないんだけど、最後に向かってるのですかねえ。

  • トリック、犯人は途中でなんとなく検討がついた(というかほぼ人が残ってなかった)が、事件の背景がわからず、読んでいてとてもすっきりした。おもしろかった。

  • 館シリーズ五作目。作者による第一期終了宣言に相応しい、これまでの集大成的内容と、そのボリューム感に圧倒されました。特にクライマックスは壮大で美しく、映像的でもあり印象に残ります。シリーズ代表作と言われるのも頷ける作品でした。

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著者プロフィール

1960年京都市生まれ。京都大学教育学部卒業、同大学院博士後期課程修了。87年、大学院在学中に『十角館の殺人』でデビュー、新本格ミステリ・ムーヴメントの契機となる。92年、『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。2009年発表の『Another』は本格ミステリとホラーを融合した傑作として絶賛を浴び、TVアニメーション、実写映画のW映像化も好評を博した。他に『Another エピソードS』『霧越邸殺人事件』『深泥丘奇談』など著書多数。18年度、第22回日本ミステリー文学大賞を受賞。

「2023年 『Another 2001(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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