近代文化史入門 超英文学講義 (講談社学術文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061598270

作品紹介・あらすじ

今まで何の関係もないと思われていた二つのものが、一つであることを知ることこそ、魔術・マニエリスムの真諦である。そして、これこそが究極の「快」である。光学、辞典、哲学、テーブル、博物学、造園術、見世物、文字、貨幣、絵画、王立協会…。英国近代史を俯瞰し、歴史の裏に隠された知の水脈を、まるで名探偵ホームズのように解明する「脱領域の文化学」の試み。

感想・レビュー・書評

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  • 高山センセの学識の高さには絶句。なんで、こんなに研究できるんですか…
    わたしにはちょっと難しい内容でしたが、読み通せば賢くなった気がする本です(笑)

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「ちょっと難しい内容」
      私には、ほ~、へー、ふぅ。ひゃ~、はっ!と言った感じでした。頭が興奮して茹ってしまう。
      「ちょっと難しい内容」
      私には、ほ~、へー、ふぅ。ひゃ~、はっ!と言った感じでした。頭が興奮して茹ってしまう。
      2012/09/01
  • とにかく矢継ぎ早に出てくる内容がとてもスリリングで、殆ど理解できていないだろうけれどもとても面白かった。

  • 久しぶりに読んでみたが、面白い。こじつけと言える箇所もあるのかもしれないが、知識が繋がっていく、文化が連鎖・連動していく感覚は眺めるのは快楽だろう。現在のコロナ禍で仕事や大学の講義もリモートで行われる状況を、作者なら視覚文化の観点からどのように分析し、今後どうなっていくと考えているのか、ぜひ聞いてみたい。

  • 近代にあったにも関わらず、後の者たちにより隠蔽されたこれまでの理性的なイメージの近代を覆す数々の事柄。
    その全てがマニエリスムかのごとく繋がれる様は圧倒的。

  • ちょっと面白すぎる。

    まとめて語るには今の自分だと無理かもしれん。


    自分の好きなものの源流に触れた気がした。

  • w

  • 今まで何の関係がと思われていたふたつのものがひとつであることがわかる時の、脳の中に生じる変化を、ぼく自身、今や大袈裟でなく、生きていることの究極の快と思う。それこそが「魔術」と呼ばれ、「マニエリスム」と呼ばれてきたものの真諦である [...] p.5

  • 目から鱗。もう一度大学に行って勉強したくなる。面白い本。また読もう。

  • [ 内容 ]
    今まで何の関係もないと思われていた二つのものが、一つであることを知ることこそ、魔術・マニエリスムの真諦である。
    そして、これこそが究極の「快」である。
    光学、辞典、哲学、テーブル、博物学、造園術、見世物、文字、貨幣、絵画、王立協会…。
    英国近代史を俯瞰し、歴史の裏に隠された知の水脈を、まるで名探偵ホームズのように解明する「脱領域の文化学」の試み。

    [ 目次 ]
    プロローグ 「超」英文学事始め
    第1章 シェイクスピア・リヴァイヴァル
    第2章 マニエリスムとは何か―驚異と断裂の美学
    第3章 「ファクト」と百科―ロビンソン・クルーソーのリアリズム
    第4章 蛇行と脱線―ピクチャレスクと見ることの快
    第5章 「卓」越するメディア―博物学と観相術
    第6章 「こころ」のマジック世紀末―推理王ホームズとオカルト
    第7章 子供部屋の怪物たち―ロマン派と見世物
    エピローグ 光のパラダイム

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • はじける好奇心。あらゆる知をつなぐエロスとしての学問。この本で高山さんとマニエリスムにかぶれました。

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著者プロフィール

1947年岩手県生まれ。批評家、翻訳家。大妻女子大学名誉教授、副学長。著書に『アリス狩り』(青土社)、『近代文化史入門――超英文学講義』(講談社学術文庫)、『殺す・集める・読む――推理小説特殊講義』(創元ライブラリ)など多数。翻訳書にジョン・フィッシャー『キャロル大魔法館』(河出書房新社)、エリザベス・シューエル『ノンセンスの領域』(白水社)、『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』(共に佐々木マキ画、亜紀書房)など多数。

「2019年 『詳注アリス 完全決定版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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