古代中国 (講談社学術文庫)

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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061594197

作品紹介・あらすじ

北京原人に代表される原始時代から、秦の始皇帝による統一国家の成立前夜までの悠遠な時間。そこでは、以後の中国、そして東アジア社会を基礎づける独自の文化が形成された-。近年、発掘・研究の成果により次々と塗りかえられる古代中国像。概説書として定評のあった原本に、大幅な書き換えをおこなった最新の中国古代史入門。

感想・レビュー・書評

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  • 中国の先史時代から春秋戦国時代までについての概説書の王道と言える本。考古学や史書の分析にも詳しい。

  • 個人的には、「第七章 西から東へ 周王朝の興起」から、ぐっと面白くなった。

  • 前々から知りたいと思っていた春秋戦国時代の一通りの流れを知るために読んだ。
    序盤の先史時代に関しては何も知らなかったので、書かれた内容をただ受け入れるだけだったけど、中国神話の『盤古』の左目が太陽に、右目が月に、吐息や声が風雨や雷霆になったというのは日本神話のイザナギが三貴人(天照大神、月読命、須佐之男)を生み出した描写と類似していたのは面白かった。
    春秋戦国時代より前の夏殷周時代も思っていたよりも長い時代だったことには驚いた。はっきり言って、殷と周の王朝交代を封神演義で知るぐらいだから何も知らないに等しいから、中々に面白く読めた。
    春秋戦国時代は春秋時代は権威のみを残した周王朝を利用した諸侯の覇権を争い、戦国時代は新たな思想をどんどん取込み、今までの階層社会が崩れ、実力社会になっていったのは面白かったな。
    これからは史記の小説辺りを読んで、個々の魅力的な物語を読んでいこうかな。

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  • 中国古代史入門としては過不足なく、社会史や思想史にまで言及している総合的な良い本だと思う。考古学の分野は新たな発見によって定説が覆るので、加筆時点からも、現時点で10年以上経過している本書の内容は、やや古さが否めない。

  • 丁寧な筆致の古代中国史
    昔に書かれたものをある程度書き直したようですが、夏あたりの時期に関してはやや論の古さを感じました
    それでも入門のして最適だと思います

  • この本が扱う時代は、北京原人の時代(原始時代)から、夏・商・周の王朝期を経て、春秋戦国時代、つまり秦の中華統一前までである。そこには、生物・考古・歴史・政治・経済・社会・思想・文化など、多くの内容が詰まっていて、一冊にまとめるのには無理があると思うが、読むのもまた骨の折れる本である。小説で大きく取り上げられるような話題は出来るだけ減らし、本来の歴史学といったものに基づいて書かれているように思う。故に面白みは無いが為にはなる。

  • この本は1974年に講談社から出版された『中国の歴史1、原始から春秋戦国』を加筆・修正をし文庫化されたものです。本書では三皇五帝の伝説的な説話や北京原人の登場から始まり・新石器時代・酒池肉林でお馴染みの紂王で有名な殷王朝(前2000年紀前半-前11C)・『封神演義』のモチーフにされた殷周交代劇で有名な周王朝(西周:前11C-前770、東周:前770-前259)・周の東遷(異民族に追われて首都を鎬京→洛邑(現在の洛楊)に遷都)から晋が韓・魏・趙の3国に分裂するまでの春秋時代(前770-前403)・晋の三国分裂から秦の始皇帝の中国統一までの戦国時代(前403-前221)そして、孔子などの諸子百家について書かれています。貝塚・伊藤両先生が殷代史専門なので、殷王朝の記述にやたらと気合いが入っているのは仕様です。

  • 資料と言うより、自分が楽しむために購入した本。
    歴史ロマンなどひとかけらも挿入せず、地味に冷静に当時の制度や文化、外交などが記載されています。
    周囲を固めたいときに読むのが楽しい。

  • 原始で眠くなっても我慢。殷周で興奮、春秋戦国で感動。論文なのに歴史の盛り上がりが小説みたい。

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著者プロフィール

2022年4月現在
武蔵野大学教育学部・同大学院教授

「2023年 『総合的な学習の時間の新展開』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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