くもの糸・杜子春(新装版)-芥川龍之介短編集- (講談社青い鳥文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061487987

作品紹介・あらすじ

「くもの糸」
大どろぼうのカンダタは、死後、地獄で苦しんでいた。
お釈迦様は、昔、カンダタがくもを助けたのを思い出し、極楽からくもの糸をたらした。
それにすがって、カンダタは極楽をめざしてのぼっていくが……!?

「杜子春(とししゅん)」
仙人のおしえで、一夜にして二度までも大金持ちになった杜子春は、世の中のむなしさから、仙人になろうとするが?

有名な2話を含む、芥川龍之介の名作短編11編を収録!

<日本の名作 小学上級から すべての漢字にふりがなつき>

感想・レビュー・書評

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  • 「鼻」を読んでみたくて
    手に取ってみたんだけど
    「トロッコ」が特によかった。
    全体的に教訓的な物語が多くて
    もっと子供の頃に読むべき作品だったなあと
    ちょっと後悔。。。
    でも、芥川はけっこう好きな作家になるかも。
    他の作品も読んでみたい。

  • 単調だが、風景がリアルに見えてくる、たらされた蜘蛛の糸一本の描写。中国の伝記ものに材を置き、人間の業を追究した、杜子春など短編集。できればオリジナルで勝負してほしいのだが、漢語など大陸ものに強い作者の、さぼらず丹念な作業が反映されている。

  • 蜘蛛の糸や杜子春など自分の読みたいものがたくさんあってよかった



  • 「くもの糸」
    大どろぼうのカンダタは、死後、地獄で苦しんでいた。
    お釈迦様は、昔、カンダタがくもを助けたのを思い出し、極楽からくもの糸をたらした。
    それにすがって、カンダタは極楽をめざしてのぼっていくが……!?

    「杜子春(とししゅん)」
    仙人のおしえで、一夜にして二度までも大金持ちになった杜子春は、世の中のむなしさから、仙人になろうとするが?

    有名な2話を含む、芥川龍之介の名作短編11編を収録!

    <日本の名作 小学上級から すべての漢字にふりがなつき>

  • 2022.7.11

  • 私は最後、カンダタは自分のことしか考えていなかったので、おシャカ様は残念なお顔をしたんだと思います。だから、相手のことを考えるということは大切なんだなと思いました。

  • 『トロッコ』
    子どもには時(とき)を忘れてひたすら没頭することがある。良平にとってはトロッコは憧れの象徴であった。そのトロッコに乗れた。良平はまさに時間と疲れを忘却しトロッコを押し、それに乗り、それを繰り返した。ふと気づくと夜も更けていた。早く帰らなければならない。子どもらしい不安が良平を支配する。それは長い人生にとってほんのちっぽけな心配事なのだが、子どもにとっては、人生の心配なのだ。
    26歳になった良平は、仕事や家庭の現実を知る。塵労とはむなしい言葉だ。しかし、良平は、あのトロッコのような憧れをいつの日か人生において見出すに違いない。その時は、きっと妻や子どもが支えてくれるだろう。また、良平の子どもが恐怖や不安を抱いたとしても、良平は自分の経験から優しくそれを理解するに違いない。
    成人になり仕事と妻子を持った良平の後日談がこの作品を非凡なものにしている。

  • 中学時代に私が読んだ教科書で、何回も読んで、胸にキューンときました。

  • 殺人や強盗を繰り返してきた悪人が、ついに地獄へと落ちた。それを見た閻魔様は、こんな悪人にも一匹の蜘蛛を助けたことがある、とチャンスを与えるために地獄に一本の蜘蛛の糸をたらした。それを掴んで登ってくる悪人の後ろをまねて抜け出そうと登ってくる他の悪人たち。それに気づいた悪人は自分だけが助かろ うと糸を揺らした瞬間、プツンと切れて全員地獄からは二度と抜け出せなくなってしまった。自分だけ得をしようとさえしなければ、きっと閻魔様も微笑んでくれるはずである。

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著者プロフィール

1892年(明治25)3月1日東京生れ。日本の小説家。東京帝大大学中から創作を始める。作品の多くは短編小説である。『芋粥』『藪の中』『地獄変』など古典から題材を取ったものが多い。また、『蜘蛛の糸』『杜子春』など児童向け作品も書いている。1927年(昭和2)7月24日没。

「2021年 『芥川龍之介大活字本シリーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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