山月記 (星海社FICTIONS)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 78
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061388086

作品紹介・あらすじ

夭折の天才作家・中島敦が、美しき男と男の友情と、人間の心の奥底に巣くう「臆病な自尊心と、尊大な羞恥心」の相克を描ききった傑作『山月記』。その漢文調の妙なる調べを声優・坂本真綾が朗読するピクチャーディスクCDと、イラストレーター・ミギーの哀感あふれる水彩画をフルカラーで収録したハードカバーブックレットをパッケージ化した星海社朗読館シリーズ第二弾。

感想・レビュー・書評

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  • ”星海社朗読館 『山月記』”中島敦著・坂本真綾朗読 星海社FICTIONS(2011/08発売)

    ・・・中島敦著”山月記”の朗読。原作のわびしさは良く出ていたと思いますが、坂本真綾のファン以外は原作のみで十分かと。

  • 中島敦の代表作を絵本化&人気声優の坂本真綾が朗読。
    山月記は中学の国語の教科書で読んだことある人も多いはず。

    李徴の言葉がなかなか・・・中学の時読むには早いよねw

  • 20120410読み終わった(青空文庫)

  • 「どうか、ほんの暫くでいいから、我が醜悪な今の外形を厭わず、曾て君の友李徴であったこの自分と話を交してくれないだろうか。」
    夭折の天才作家・中島敦が遺した傑作『山月記』を声優・坂本真綾が朗読するピクチャーディスクCDと、ミギーの哀感あふれる水彩画をフルカラーで収録したハードカバーブックレットをパッケージ化した星海社朗読館シリーズ第二弾。

  • *青空文庫

    教科書で読んだことがあるかも。
    「人生は何事をも為さぬには余りに長いが、何事かを為すには余りに短い」
    これって格言とかではなく、努力することを怠った人間の言葉なのね。

  •  少ない文字数で、李徴の苦悩や人間の心(臆病な自尊心と尊大な羞恥心)を見事に描いている。文体も洗練されていて無駄がなく、描写が素晴らしく格好いい。まさに言葉に出して読みたくなる一冊。
     李徴が何に苦しんでいたか、同調できる人は少なくないのではないでしょうか。

     高校生の時分にもっと真面目に教科書と向き合うべきだったと、反省させてくれた作品となりました。あと○年早くこのCD付き山月記が出てたら、僕の国語の成績はもっと良くなっていたでしょうk……(>'A`)>ウワァァ!!!(←虎化

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著者プロフィール

東京都生まれ。1926年、第一高等学校へ入学し、校友会雑誌に「下田の女」他習作を発表。1930年に東京帝国大学国文科に入学。卒業後、横浜高等女学校勤務を経て、南洋庁国語編修書記の職に就き、現地パラオへ赴く。1942年3月に日本へ帰国。その年の『文學界2月号』に「山月記」「文字禍」が掲載。そして、5月号に掲載された「光と風と夢」が芥川賞候補になる。同年、喘息発作が激しくなり、11月入院。12月に逝去。

「2021年 『かめれおん日記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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