独裁者の教養 (星海社新書)

著者 :
  • 星海社
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061385047

作品紹介・あらすじ

悪の親玉としてイメージされがちな「独裁者」たちは、若い頃にいかなる知識や価値観、思想などの「教養」を得て、それをどう国家支配に反映させたのか-それらを考察したのがこの本だ。これを読めば、自由で平和な資本主義国・日本にいては理解しづらい、国家社会主義や共産主義、民族主義なども「わかる」ようになるはずだ。だが、堅苦しい本にはしたくない。そこで筆者は、独裁者がいる社会を等身大で体験するため、中国雲南省奥地の「秘境」に足を踏み入れた。なんとそこには、アヘンを資金源とする「アヘン軍閥」と、「鮑有祥」という謎の独裁者が割拠していて…。独裁者の姿から人生の成功を考える「革命の書」、ここに登場。

感想・レビュー・書評

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  • ワ州密航記は非常に興味深く展開を楽しみに読書を進めたが、その他の独裁者の記載が読み進めるのが苦痛に感じる部分が多々あった。ワ州密航記をもう少し膨らませて一冊とした方が面白かったと思う。

  • 政治
    歴史

  • 【由来】


    【期待したもの】

    ※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。

    【要約】


    【ノート】

  • 独裁者の紹介、独裁国家への潜入ルポ。

  • 2012-7-6

  • 独裁者たちがいかに独裁者になったか、ヒトラーなどなどの人物のミニ伝記に加えて自分自身が現在の独裁者であるミャンマーの未承認独立国を訪れた経験を語っていて面白い。しかも今のおれと同じくらいの年齢でこれ書いたんだな。

  • ヒトラーをはじめとして様々な独裁者の経歴を読んでいくと、彼らに共通点があることが見えてきたり、意外にも善人であることを貫いた結果、独裁者になったような人物もいたりとちょっとした発見をしながら読み進められました。終盤はフセイン、カダフィと記憶に新しい独裁者が続き、そして最後は何と・・・日本人です。筆者がどのような意図で世界の独裁者と日本人を同列に置いたのか、ぜひ本書を読んで確かめてみてください。

  • ヒトラーから始まりリークアンユー、フセイン、カダフィなど名だたる独裁者達の評伝。

    刺激的な題名を裏切っている気がするのだが、オーソドックスな評伝。

    見どころは、独裁国家を直接レポートするために、中国とミャンマーの国境にある麻薬の独裁国家への密航取材。スリリングで、読む価値がある。
    独裁は悪であるとは、言い切れないという点においては、反論の余地を与えない。

  • 中国雲南省とミャンマーの国境地帯にあるワ州という、鳥取県ほどの面積の独裁地区で、アヘン輸出で持っている小さな独裁国家、その潜入記はなかなかおもしろい。独裁者たちのミニ伝記には真新しいところはないが、最後の日本になると語気荒く、雑な書きぶりが好感が持てる。筆者はタフで、そこそこいい加減な若者だが、筆者のようなポジションへの憧れを抱く若者は少なくないだろう。「ジャーナリスト」を称したい若者がふらふらとISに飛び込んでは首切りに遭う時期に手放しの賛辞は送れないが、自身を「阿Q」かもしれぬという自覚をもつ本著者は骨のある書き手の一人、かもしれない。

  • 実際に独裁国家(?)に潜入したレビューあり、独裁者の紹介ありと面白く読み終えた

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著者プロフィール

ルポライター

「2023年 『2ちゃん化する世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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