ハンカチの上の花畑 (講談社文庫 あ 12-1)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (163ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061380400

感想・レビュー・書評

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  • 安房直子さんの作品を読むのは初めて。母から勧められ、母に借りる。
    読みながら思うのは、童話はやっぱりいいなあということ。優しい語り口と、ふんわりした雰囲気、手仕事の様子や花や料理の匂いがしてきそうな文。
    だが、ハンカチの上の花畑は、少しゾクッとするような世界観だった。それこそ、酒蔵のカビの匂いや、トンネルの中での吸い込まれてしまうような違和感…それが感じてしまえそうだった。
    でもやっぱりこの人の作品をもっと読みたいと思った。

  • 安房さんの作品は小学校の「きつねの窓」、中学校の「鳥」と教科書が最初だったのですが、どうしても他の作品が読みたくてこのタイトルの文庫本を買いました。

    彼女の作品は、ささやかなしあわせと人間の何気ない業がもたらす悲しい結末。
    読み終わると「どうして……なぜ……」というやるせない気持ちに泣けてきた記憶があります。

    このお話を読んだ時はしばらくこんなハンカチないかなーとぼんやり思ったものです。
    (ハンカチじゃなかった壺だった;)

  • 小学校の図書室に置いてあった。私が始めてハマった活字本だと思う。何度も何度も読んで貸し出しカードが自分の名前で1枚埋まった記憶がある(笑)ハンカチの上で小さな家族達が種をまいて花を咲かせたり、その花からお酒をつくったり。靴や帽子を作っておくと嬉しそうに身につけてくれたり。当時は自分でもハンカチを広げて小人さんこないかな、なんてウキウキしたものです('ω'*)

  • やさしくて可愛くてここちよくてちょっと怖くて懐かしい不思議な本

  • 独特な世界を紡ぎ出す人がいる… 日本のファンタジーは、英米の影響が強い感じを受ける人が多いけれど、この人は国産という雰囲気がする。 もっと評価されてもいい、と思う。

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著者プロフィール

安房直子(あわ・なおこ)
1943年、東京都生まれ。日本女子大学国文科卒業。在学中より山室静氏に師事、「目白児童文学」「海賊」を中心に、かずかずの美しい物語を発表。『さんしょっ子』第3回日本児童文学者協会新人賞、『北風のわすれたハンカチ』第19回サンケイ児童出版文化賞推薦、『風と木の歌』第22回小学館文学賞、『遠い野ばらの村』第20回野間児童文芸賞、『山の童話 風のローラースケート』第3回新見南吉児童文学賞、『花豆の煮えるまで―小夜の物語』赤い鳥文学賞特別賞、受賞作多数。1993年永眠。

「2022年 『春の窓 安房直子ファンタジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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