- Amazon.co.jp ・本 (150ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061335080
作品紹介・あらすじ
コロボックルの長老、ツムジのじいさまが話してくれた、小人たちのむかし話集。遠く古代のむかしから江戸時代までの、さまざまなタイプのお話が、この1さつでたっぷり楽しめます。
感想・レビュー・書評
-
コロボックルシリーズ番外編?
短編童話集のようで
楽しかった
シマウマ書店にて購入詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【図書館本】短編というより掌編で物足りなさはあるけど、あとがきにかえた余話で十分満たされた。取って付けたような感じではあるけど、“終わった話”ならば仕方がない。 これで本当の終わりだと思うと寂しくもあるけれど、今後有川さんが紡ぐであろうコロボックルの世界を期待したい。もう一度絵物語を読んでみようかな。
-
コロボックル物語の別巻。これで最終巻。
ツムジイがまとめた、コロボックルの先祖の話。
コロボックル、人間の誕生から、江戸時代辺りの話まで、短編なので読みやすく、どの話も大変面白かった。 -
コロボックルに伝わる昔話をまとめたという体の本。
今までのシリーズと違わず、本当に実際に
コロボックルという民族に伝わる昔話のようだ。
読んでいてとても微笑ましく、楽しく読める。
どの話も面白かったが、コロボックルに危険だと注意されてから
”村人たちは、たとえ茶わん一ぱいの白湯でも、庭にすてるときは大きな声でいいました。
「ほうれ、熱いものをすてるでよう、どうかよけておくんなせい。」”
というのが好きだった。
何も知らない現代人なら、空耳で済ませてしまうかもしれないが
村人全員が気をつけようと心掛けるところが素敵。
また、筆者の言葉に
”物語にも人と同じように、からだと心があります。(中略)
作者が自作について語るときは、せいぜいこのへんまでがいいとわたしは考えています。
作品の内にふくまれているはずの、主題や思想
-つまり物語の心-にまで言及するのは、意地でもさけたいと思います。
作者が読者につたえたい”心”は、
作品の中に慎重かつ存分に書きこみ、
そのことだけで評価を受けるべきです。”
とあったのに納得。
筆者は謙虚に書いておられるが
プロであるならばこうあって欲しいもの、という気がした。 -
長男の寝る前音読本。すでにシリーズ5冊は読破。
自分は、小学生時代に5巻まで読んでいたが、この本は最近気がついた。
「昔のはなし」なので、レギュラー陣は出てこないのだが、あとがきで彼らの「消息」がちょっと語られてる。さとる氏が、「なぜか女子読者からフエフキに関する質問が多く...」といったことを(笑)。やっぱり、みんなおんなじだなー。
「永遠に年を取らない登場人物でなく、リアルに時代を生かせたかった」という記述も、心に響いた。数えれば、ヒイラギノヒコたちはさとる氏とほぼ同年だし、通信社の面々もおじいちゃんになってるはず...と考えると、さびしいけど。
本編では、シンデレラと一寸法師を合わせたような、ヒコと人間の女性の恋物語がよい。ラストで思わず泣けた。 -
いつもおもうんだけど、コロボックルシリィズの終わりって切ない。
本当にいるのかな?どうなのかな?って幼心を刺激してるのに、何とも切なく終わってしまうからさ。
でもファンタジーでも、こういう気持ちにさせてくれるものっていいよなあ。良い意味で子供騙すって感じでさ!私もこういうものが書けたらいいのになあ。無理!
この作者の姿勢は凄く好き。気になるところを補足しつつ、そんでもって書きすぎない感じで。「物語の心」を作者直々に解釈するのは野暮ってもんですよねぇ!凄く尊敬。
ああやっぱり大好きだなあ。
-
コロボックルシリーズ。
-
もう続きは出ないのだと高をくくっていたある日、本屋で新刊を発見(いえ、昭和の話です…)。コロボックル物語を全編読んだ方に、是非オススメしたい。読んだことがない人は、コロボックル物語を全巻読んで欲しい。